普通の新妻の日常ってこんな感じよ?
琴乃



 「華麗なる正しい人の裏切り方」

20代の最後は、最低に終わり。
30台の最初は、最低に始まる。



昨夜。
久しぶりの彼と電話した。
仕事の話は、お互いでてくるけど、
聞きたいことはそんなことじゃない。


話題が途切れるたびに訪れる沈黙。
日付が変わって

「誕生日おめでとう」

そう言ってくれたということは、
私の誕生日を覚えてたということで。
わかってて、1週間広島に帰った彼。
人の誕生日を見事に踏みにじってくれた彼。
今日は、私の誕生日だというのに、
私との約束を無視して嫁の退院予定とも重なり
今晩は、家族団らんで、さぞかし幸せだろう。
愛しの子供たちを目の前にして。



もう、なんか、あまりに酷い裏切り方を
されたということしかわからないので
怒りを通り越して、呆然としてる毎日。
おかげさまで、仕事も前進させられないでいる。

「素敵な30歳を迎えて下さい」

って、迎えた人間に対する言葉じゃねーだろって
感じだし、何をどう考えれば、どう対処すれば
今のこの状況で「素敵な30歳」
とやらを迎えられるのか
理解がまったくできない。

「おかげさまで、人生史上初の、屈辱感に溢れる
最低最悪な誕生日を迎えることができました。
30年もすれば忘れられるかしら?」


そんな嫌味のメールを返信するのが精一杯だった。
「来週、落ち着いたら話をしよう」
落ち着くわけないだろ!
現状考えてよ!
私の仕事の予定が、自分の責任で行き詰ってて
来週は会議で、その足で広島に帰ることもわかってるのに、
いつ、落ち着く暇なんかあるんだ?
いつ、私と話をする余裕なんかあるわけ?

それ以前に、私が、彼と二人きりでいたくないのよ。
業務連絡でさえ、電話かけたくないんだから。
声も聞きたくないと思っているんだから。
それを、理解してほしい。
触れないでほしい。
誰も信用するのではなかった。



私の気持ちが、落ち着くまで話なんてできるわけがない。
落ち着いたときには、結論もでてると思うから。
それまで、触れないでほしい。
私は、
自分を守りきれる自信が、
準備が、
まだできていない。










2006年04月14日(金)
初日 最新 目次 MAIL


My追加
エンピツ