虹色過多想い
2005年02月08日(火)  君の体温があたしを溶かす

昨日の日記を書き終えた後、恋人と会ってきた。
仕事が終わった恋人から「会いたいよ」ってメール。
入試直前だってわかってるけど、迷わず「あたしも」と返信した。

メモや昨日の日記にちょこちょこ書いてあるけれど、あたしはおとといの夜から泣きっぱなしだった。
恋人に電話をして、たまっていたものを吐き出せるだけ吐き出した。
それでも不安消えなかった。
本当は「会いたい」と言ってしまいたかった。
でも、入試前日なあたしに「会いたい」なんて言葉は御法度な気がして、一生懸命飲み込んだ。
電話だけじゃ、全て伝えられなくって。
本当は恋人の腕の中で全部吐き出してしまいたくって。
入試の最終日は11日の金曜日。
その次の日の土曜日は恋人とのデートの予定が入ってる。
だから我慢しようと思った。
あと2つ試験を終えれば会えるのだと。

きっと恋人はあたしの気持をちわかってて「会いたい」ってメールをくれたんだよね。
あたしが泣いたから、気にかけてくれたんだ。
少しでも早く会おうとしてくれたんだ。
そのやさしさに気づいてまた泣けた。

「疑ってはいない。でも怖いの。不安なの」
最近のあたしの口癖。
いい女じゃない証拠に、そんなことばかり言ってしまう。

あたしね、恋人の前の前の前の彼女と話したことがあるの。
前の前の彼女と会ったことがあるの。
そして、前の彼女の写真を見せてもらった日に彼に恋に落ちたの。
(その時はまだ「前の彼女」は恋人の正式な彼女だったのだけれど)
なんなんだこれはと、自分でも思ってしまう。
全部、恋人とつきあう前のこと。
彼のことを好きになる予定なんてなかったから。
好きになるとも思っていなかったから、あたしたちはお友達だったから、しょうがないと言えばしょうがない。
でもね、やっぱり気になっちゃうよ。
知ってる分、余計に気になっちゃう。

みんなみんなかわいい人だった。
みんなあたしより年上で魅力的な人。
あたしより大人で、みんな一人暮らしで、門限なんてなくって・・・あたしより自由の利く人たちだったのだろう。
恋人の友達だったあたしは、その時々、彼が彼女のことをどんなに想ってるか聞いてきた。
だから・・・嫉妬なのかなぁ。
なのかなぁ・・・なんてのんびりしたものではなくて、本当はすごく不安で怖いの。
もしかしたら恋人が昔の彼女のところへいってしまうんじゃないかっていう考えがいつも頭のどこかにあって、時々それを引っ張り出して深刻に考えてしまう。

ひとり、頭の中でそーゆう思考を廻らせていて、容量オーバーになって泣きながら恋人に話した。
あたしは時々そんな不安に駆られてしまうということ。
それでも恋人のことを愛しているということ。
離れていって欲しくないということ。
恋人がいつかあたしのそばからいなくなることがとてもとても怖いということ。

恋人はやさしいのだ。
何度も「大丈夫だよ」「ずっとだよ」って言葉をくれる。
あたしはどうしてそんな恋人を100%信じられないのだろう。
こんなにも愛しているのに。
「あと何を言ったら信じてくれる?不安はなくなる?」
こんなことを愛しい人に言わせてしまったあたしは最低だ。

昨日、恋人の車に乗ったら、「大塚愛のアルバムをかけて」と言おうと思っていた。
前にあたしが恋人の車に持ち込んだMD
大塚愛を聴けば、心の中に愛が増えるような気がしたから。
そう思いながら乗りこんだ車には、大塚愛の歌が流れていた。
ねぇどうしてあたしがその日に聴きたい曲がわかるの?
センター試験が終わった日もそうだった。
小沢健二が聴きたいなと思いながら恋人の車に向かうと、小沢健二が流れていた。
滝川へドライブへ行ったときも。
恋人はあたしが思っているよりもあたしのことを考えてくれてるのかもしれない。
あたしの大きな愛にちゃんと応えようと思ってくれてるのかもしれない。

恋人に抱きしめられて、また気持ちを吐き出しながら泣いたあたしに、「どうして泣くんだ・・・」と恋人が呟いた。
困らせてごめんね。あたしの悩みを君に渡してしまってごめんね。

あたしの髪を撫でるその指先に愛がこもってるのがわかった。
あたしの肩を抱くその手に宿るものは同情じゃないとわかった。
あたしの耳元で囁いてくれる愛の言葉に嘘はひとつもないとわかった。

相変わらず愛する人を上手に愛せてないあたしだけど、「おまえの愛の大きさはわかってる」と恋人が言ってくれたから救われた。
また少しずつ不安を消していこう。
消火器はいつも恋人が用意してくれている。
あとはあたしがそれを受け取ればいいだけのこと。

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