+シコウカイロ+
此花



 時間。

疲れた翼手折られる前に
このひさしの下でお休みなさい
煌く光が無限に広がる
この庭は誰のものでもない
優しさに包まれて
柔らかい光が
君の心を溶かすように
冷たい手を温めるように
祈りながら

閉ざされた瞳の先で
君は今 何を思っているのだろう
何を感じているのだろう

世界はこんなに輝いているのに
世界は今もなお美しいのに

君の足を掬おうと
蔦がまるで手のように
君を求めているけど

俺がそれを振り払う
迷うことなく生きて欲しい

森の緑が燃えるように
輝いている
君のプラチナブロンドに
淡いエメラルドを映す

静かな風の音を聴きながら
跳ねる水の詩に瞳を閉じて

迷うことなく
君の思うままに


頭上に広がる無限の空も
キラキラと煌く
時間さえも

君なら手に入れられる


友達で居るためとか
友達になるためにとか
友達のために何が出来るかとか

そんなこと
本当は考える必要なんてない

君が君らしく
君のままで生きること
俺も俺らしく
俺のままで居ること

俺達はだからこそ
惹かれ合った









2001年05月15日(火)
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