+シコウカイロ+
此花



 Dの食卓

1999年12月15日水曜日

昨日の夢見が悪くて、余り良い気分じゃない。
色々な夢を見たのだが、覚えているのは以前見た事のある夢の続きだ。
その日、私は生きたデッサンをしたいがために、生きたモチーフを探していた。
動きのある絵は、動いているものをみるように、生きた絵には生きた人間が、
…そう、私は一番苦手な人物のデッサンの練習をしよう、と思ったのだ。
しかも、それは異常なまでの執着で、追いつめられた私は、
小学5年生ぐらいだろうか、男の子をターゲットにし、
今にも雨が降り出しそうな薄暗い夕方に、
人気の無い自宅の庭の木の影で待ち伏せをしていた。

少年は何も知らず歩いてきた。
そして、一瞬のことだ。私はすばやくその少年の腕をつかみ、木陰へ引き釣り込んだ。

覚えているのは、その少年の引きつった表情だけである。

ぼんやりとだが、その少年を今でもそのへんで見掛ければ解かる気がする。
夢のわりには妙にリアルだから、多分彼は実在している。実在のモデルが夢にでることは
別に珍しいことではない。が、とりあえず知り合いではないことは断っておこう。



2001年05月22日(火)
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