だってきみは

 なんだかあまり巧く伝えられなかった。
 自分でも混乱して整理できてない所為だと思う。
 私は、もう少し、なんらかのかたちで、きみの力になれたらって思ったんだ。私自身のエゴだと自覚しているけれど。
 所詮、愚痴って他人が処理できるのは一割かそこらで。
 あとの九割から八割くらいは自分で解決するんだ。
 背中を押すのはきみだ。頑張るのはきみだ。
 後始末をするのも。自己嫌悪するのも。
 でもあとの一割、数パーセントでもいいや。
 きみが弛緩できる要素になれたら、って思ったんだ。
 少しでも、きみが少し弛緩できるような、そういう存在でありたいと思ったんだよね。
 私自身のエゴだって自覚しているけどサ。
 そう思ったなら、くちに出したのは失敗だったかも。
 整理のつかない単語の羅列で、逆に余計な心配をかけてしまったかも知れない。
 未熟者でゴメン。分不相応だ。けど。



 携帯電話に法螺貝のキーホルダー。
 ネックストラップにつけた携帯電話、身動ぎすると鈴がチリチリと鳴る。
 そのたびに思い出すんだ。
 耳障りのいいことばだけじゃだめだってわかってるけど。
 きみが弛緩できる要素になりたい。
 いつでもいる。ここにいる。うろちょろしてるよ。
 あまり余計なお世話はしないで、ここにいるだけでいいかな。
 ヘタレで微力な私でも、数パーセントが欠乏したらおいで。
 だってきみは、私の数パーセントを補ってくれるそういう存在なんだ。 
2005年08月08日(月)

メイテイノテイ / チドリアシ

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