M女史's チルドレン |
「日本人」にはなれないけど、「朝鮮人」にも「韓国人」にもなれない。 ワタシは「ザイニチコリアン」でしかない。
以前鄭大均氏の「在日韓国人の終焉」(文春新書)を母上に読ませたら、すごく影響を受けて、「帰化したいならいいよ」とか言い出した。元来影響を受けやすい単純なお方だ(ワタシは母上似なんだ、きっと)。
コリアンであることをことさらに卑下したことはないし(だって事実だもん)、なんだかやっぱりもう染み付いちゃってねー、変えたいとも変えられるとも思わんけど。国籍に執着しなければ保てない「民族の矜持」なんて、ウンコだと思う。 戦後60年、日本を終焉の地と決めたなら、その方がいいンでしょうなあ。
日本人と結婚した友達がいる。 こどもが言葉を話し出した頃、M女史は娘に「オンマ」(幼児語で「お母さん」)と呼ばせたがった。 でもダンナさんは「俺の娘は日本人なんだから!」と反対した。 M女史は「私の娘だから半分はコリアンなんだよ!」と引き下がらなかった。 離婚問題に発展した。 母親を「オンマ」、父親を「とっと」、父方の祖父は「じーじ」、母方の祖父を「ハルベ」(「じいちゃん」の意)と呼ぶことで落ち着いた模様ですが。 M女史も「日本人」になれない人間だ。 でもワタシよりかたくなだな。 ワタシは、彼女のこどもたちが少し心配だったりする。 ヨケーなお世話ですけどね。 そんなM女史、来月三人目の赤ん坊の産み月。なにかとがんばれ。
明日も朝からお仕事なので寝ます。
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2005年11月27日(日)
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