阪急の地下の洋菓子売り場を物色。
ちょっと試食したら、 試食販売員のおねえさんが 偽スマイルで話しかけてきて まいった。
彼女の目は、 結婚記者会見の 若村真由美の目と同じだった。
それでおもいだしたのだ。
小学生のころ、 私がすんでいた街に 北海道珍味の 訪問販売のおねえさんが来たことがある。
言葉はなまっていて 地元の人ではないことは すぐにわかる。
彼女は玄関先で、 まずおじぎからおかしかった。 10秒くらい頭をさげているのだ。
それから、 珍味のサンプルをだしたかとおもえば “一曲うたわせていただきます”といって 珍味のうたを 一曲朗々とうたいだした。 童謡みたいなおさかな珍味のうた。 なんのまよいもなく マジでうたうのだ。
小学生ながら おかしくておかしくて。 もちろん 近所のともだちの間では、 その話題で大盛り上がり。
近所には 上品なやさしいおばさんがいた。
おばさんは彼女の唄をきいたあと、 “あなた…まだ若いんでしょう?” とやさしくいったらしい。 そしたら 彼女は泣き出したのだという。
彼女はどんな気持ちで あのうたをうたっていたのだろうか。 ねえ。
なんだかすこし かなしいかんじの イチニチでした。
かなしいかんじのときは おかしなことが 頭にいっぱい おもいうかんでくる。
今日の縁起物。

ちょんすけのふんが 茶柱のようにたちました。
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