へそおもい

2004年03月03日(水) 涙もろもろ

どうしようも
落ち着かない気持ちで。

ぼんやり考えごとをしているうちに
涙もろもろモードに突入してしまった。

教育テレビのくさいドラマで涙があふれ、
ニュースをみてはキューンとせつなくなり。
うろこ雲をみたら命がいとおしいと感じる。

ちょっとしたことで
涙腺が刺激されるのだ。

こういうときは何かに没頭するのがいい。

本日は、
カクテイ申告とカクトウ。

6時間ほど
レシートや電卓相手に奮闘した揚げ句、
やはりわからないところがあったので、
税務署へ出向く。

時間ぎりぎりだったので
急いでタクシーを走らせ、
税務署前でおりると、
ガードマンみたいな人がつかつかと寄ってきた。

『確定申告の相談ですか?』
彼は無表情だ。

“はい…”
『本日の相談はもうおわりました』
“え?…何時までなんですか?”
『日によって違うんです』
“え?今日はもうだめなんですか?”
『はい。もうおわりました』
“今日だめだったらもう仕事でこれないんですけど”←ウソだけど
『納入ですか。還付ですか』
“還付です”
『還付なら別に遅れてもいいですよ』
“…”

同情のかけらもない無愛想な声で
事務的につっぱねられた。

ショックだ。

急いで電車にのってタクシー走らせて。
集中力のないわたしが
珈琲のんでがんばって
何時間もがんばって、
あんなにがんばって
がんばってがんばって
やったのに!

そのときだ。

サイボーグガードマンの目の前で
わたしは
うるうるの涙目になっていたのだ。

おお、
なんとはずかしい。
なんでこんなこんなことで
サイボーグガードマン相手に
いい歳した女が、
涙目にならなくちゃいけないのだ!

うちひしがれたわたしは、
駅前の陰気な喫茶店で
450円の具無しカレーを食べたのでした。

ひからびた福神漬が
哀れなわたしを
なぐさめてくれたのでした。

こんなひなまつりをすごしているから
いけないのでしょうか。


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はたさとみ [MAIL]

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