読書の日記 --- READING DIARY
 ⇒読書日記BLOGへ
  schazzie @ SCHAZZIE CLUB



 沈みゆく女(BOOK PLUS)/ローラ・カシシュケ

白鳥のように儚げで美しい女は、スワン・モーテルで身体を売り続けた。

それはひなびた田舎町(サスピシャス・リバー)の、川岸にある小綺麗なモーテル。主婦レイラはフロント係を務めている。彼女が仕事に就いている時、泊り客は密かに特別なサービスが受けられた。レイラはそこで部屋の値段と同じ料金で客を取り、日に何人も、客のリクエストに応じて自分の身体を提供し続けているのだ。彼女を訪ねて、何人もの男たちがモーテルにやってくる。そのひとり、ゲイリーはレイラに夢中になり、一緒に町を出ようと彼女を強引に誘った。彼との出会いによって、封印されていたレイラの過去が、記憶の底から引きずり出されてゆく。拒食する夫、母の死、そして彼女が身体を売る理由・・・それぞれの謎が明かされる衝撃に、誰しもが息を呑む─。

本のカバーに書いてあった文章をそのまま載せました。とても面白かったのだけれど、感想をなんて書いたらいいのか非常に迷う。「官能詩人が放つ・・・」というだけあって、とてもエロティックでもあり、一気に読んでしまえるくらいテンポもいいのだけれど、主人公レイラの心の闇、幼少期のトラウマというのが見えてくるにつれ、何かこちらも気分が沈んでくるような感じ。最後の終わり方はちょっと納得できないかも。

ゲイリーの仲間に殺されそうになり、逃げ出していくのだけれど、逃げた先で、そのあとどうするのだろう?結局また同じことを繰り返すのだろうか?個人的に結末ははっきりさせたいほうなので、なんとなく詩的に終わってしまうのが不満といえば不満。


2002年02月23日(土)
Copyright(C) 2000-216 SCHAZZIE All rights reserved.
初日 最新 目次 MAIL HOME


↑参考になったら押してください
My追加

Amazon.co.jp アソシエイト