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 新版・指輪物語(4)旅の仲間(下2)/J.R.R.トールキン

この巻では、指輪所持者フロドと旅の仲間がモリアの坑道に赴き、そこでガンダルフと分かれねばならなくなる。失意のうちにエルフの森ロスロリエンの殿ケレボルンとその奥方ガラドリエルに迎えられる。
その後大河アンドゥインを下ってモルドールへ向かう仲間たちだが、ボロミアの欲望が表に出てしまい、途中で分裂してしまう。

指輪所持者は結局誰にも頼れず、自らが事を成し遂げなければならないのだ。しかしフロドに仕えるサム・ギャムジーの忠誠心は、けして揺るがなかった。
この後、フロドとサムの道のりと、他の仲間たちの道のりに話が分かれていく。

とりあえず1部はここで終わるが、この終わり方は物足りないだろうか?映画もここで終わっている。後先考えると、やはりここで終わるしかないし、フロドの決心とサムの決心の強さゆえに、事が成し遂げられるのだという伏線にもなる。

この物語が、けっして戦闘や冒険の面白さを書いたものではなく、人間の内面(ここではホビットだが)を描いた、大きな意味のあるものなのだということが、ここで強調されているのだと思う。


2002年03月08日(金)
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