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■ 小人ヘルベのぼうけん/オトフリート・プロイスラー
プロイスラーはボヘミア生まれのドイツ児童文学作家で、『小さい魔女』や『大どろぼうホッツェンプロッツ』などの作品で知られる。この本は、その挿絵も作家自身が描いているので、お話にマッチした愉快な絵となっている。
ぎざぎざ七つ森の小人のヘルべが、ある天気のいい日に、ひとりで旅に出る。川の向こうの森には怪物が住むと言われているが、途中アリの大群に追いかけられて、その森へと足を踏み入れてしまう。そこで川におぼれたヘルべを助けてくれたものは・・・?
非常にテンポのいい、どんどん先が読みたくなる愉快な話で、最後には大事な友達もできて、幸せいっぱいのヘルべ。小人の世界の生活の描写がとても楽しい。中に出てくる「森の小人パン」というのがとてもおいしそうで、ぜひ食べてみたい。しかしこういった物語を書くには、自然の観察は不可欠だと切実に感じた。
2002年03月23日(土)
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