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 僕の恋、僕の傘/柴田元幸(編・訳)

内容(「BOOK」データベースより)
雨が躰をつないでいた。SEX、同性愛、血、空想、墓―。人気翻訳家・柴田元幸が選んだ“生と性”8つの海外文学。少し哀しく滑稽なショートストーリー。
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柴田氏がよく出す、英米文学8編のアンソロジー。
以前に読んだ『夜の姉妹団』はとても面白かったが、こちらは期待したほどではない。もう好みの違いと言うしかなさそう。このラインナップはあまり好みじゃないかも。パトリック・マグラー(よくマグラアと書かれているが、柴田氏はマグラーと表記している)の作品は、自伝としてどこかで読んだ記憶がある。

「僕の恋、僕の傘」ジョン・マッギャハン
「悲しみ」レベッカ・ブラウン
「床屋の話」V.S.プリチェット
「愛の跡」フィリップ・マッキャン
「ブロードムアの少年時代」パトリック・マグラー
「緊急」デニス・ジョンソン
「この世の習い」ヴァレリー・マーティン
「ケイティの話 1950年10月」シェイマス・ディーン

読み終えてみると、どれがどれやら全くわからなくなっていた。どれも印象が薄い。ジョンソンの「緊急」の評判は高いが、特に傑作とも思わなかった。強いていえば、最後の「ケイティの話」が良かったかも。これは『Reading in the Dark』という連作で、前後に繋がりがあるらしいので、全部を通して読んでみたほうがいいかもしれない。ちょっと読んでみようかという気にはなった。ちなみに上のコピーに「雨が躰をつないでいた」とあるが、 これは表題作のマッギャハンの作品を表したもの。


2002年04月10日(水)
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