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 完訳クラシック・赤毛のアン(3)アンの愛情/L.M.モンゴメリ

1)赤毛のアンシリーズ3巻目。
1巻目からの各キャッチコピーは以下のとおり。

◆1巻目『赤毛のアン』
想像力と感受性に満ちたアンの少女時代

◆2巻目『アンの青春』
明るさとユーモアを忘れない美しい女性への成長

◆3巻目『アンの愛情』
真実の愛情にめざめ自分の人生を歩み始める

というわけでこの3巻では、アンがアボンリーを出て、キングスポートのレッドモンド大学に行くという話。

1、2巻はだいぶ前に読んだので、1巻目はともかく、2巻目の内容をすっかり忘れている。映画も『赤毛のアン』では1巻目、『続・赤毛のアン』では3巻目がもとになっているので、2巻目の内容はつい忘れがち。
久々に読むと、アンて元気だなという印象なのだけど、3巻ではこれまでにない悩みが出てきそうだ。それがアンが大人になっていくという証拠でもある。


2)読了
この3巻で大学の4年間が全て描かれていた。エピソードも盛りだくさんで、話としては忙しい。しかもここだけで3人もアンにプロポーズするのだ。アンは成長してかなりきれいになって、周囲の男性の目を惹くお嬢さんになっているようなのだが、「赤毛のアン」が美人だったとは知らなかった。

しかしこの3巻はアンの子どもっぽさがまだ抜け切らず(まだロマンチックな理想を追い求めている部分がある)、そのためにギルバートといったん離れるという事態になる。「ギルバートとは友情」という考えは、アンがかたくなに守ってきたことなのだが、読んでいるほうはじれったくて仕方がない。しかしようやく自分の気持ちに気づいたアン。ここで読者はとりあえずほっと胸をなでおろし、今後どんなドラマチックな人生を歩いていくのか、また楽しみになるというわけだ。

完訳はかなり細かく丁寧に訳されているので、1冊1冊が、かなり読み応えがある。



2002年04月13日(土)
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