小馬鹿なさっかの処刑人日記
GET TO HEAVEN.
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2003年01月30日(木)
シャットアウト

バイトの後、バイト仲間とラーメンを食べに行った。


「O河原君」登場。
今、O河原君は、「引きこもり」精神を理解できるような、
ナイスでハートフルでブルーでシュールなオトコを目指し、
日夜「引きこもり」精神の研究に余念が無い。
そんな彼が夜風の冷酷な冷たさに震えながら、
RV車の後部座席でその本質を見極めつつあった正にその時。


ラーメン屋に到着。
うっかり満腹という幸福を味わってしまい、研究は失敗に終わる。




さて、そこで、これまでの私個人の研究結果を報告して、
O河原君へのたむけとさせていただきたい。


本格的に深刻な「引きこもり」を別とすれば、
私の知る「引きこもり」には二種類がある。
ポジティブで電磁波っぽい「引きこもり」と、
ネガティブで薄暗い感じの「引きこもり」である。


前者は、アーマードコア3を欲しがっていた少年が、
ついにそれを買ってしまった時などに生じる「引きこもり」であり、
「よし! 明日は休むぞ!」などの掛け声を伴う。
これは本当の意味での「引きこもり」というよりはむしろ、
「サボり」という言葉に近い意味を持つ。


後者は、人生最大の恋に敗れた大学時代のT先生が、
涙も流さず毎日映画館の片隅に座り続けた三ヶ月のように、
停止、停滞、脱力、待機、滞納、渋滞、倦怠、などといった、
気だるい午後三時頃の起床を伴うブルーグレーの室内に、
ひっそりと時を数える類のものである。


このような研究結果を見て、私は、
人の本心が判りにくい現代のような時代だからこそ、
人に優しく生きることが大切なのだ、と学んだ。
RV車を出してくれたY介氏にも、きちんと言えた。
「30分? ふざけんな、20分で着け」





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 noted by さっか