unsteady diary
riko



 私は私の…

初面接。
グループ面接だけど。

やたらナチュラルハイってやつになる。
そうでもなければやり通せない。
明るい声。
明るい挨拶。
一週間分のエネルギー濃縮バージョン。
誰だ、これ。
ワタシじゃない。
でも悲鳴はあとで。
いまはこれで通すしかない。

でも。
もっともっと自分を飾らないといけないようだ。
そんな言葉は…私の言葉じゃないのに。
ダメなの?
このままではダメなの?

たとえば。
「…いたす所存です」とか「志望いたしました」なんて。
フツーの人間の言葉?
二十歳そこそこの学生の言葉?


私は私の言葉で話したい。
私は私の感情で伝えたい。

この日はそうやったつもり。
まわりが丁寧な、読み上げるような志望動機を言うなかで
私ひとり、暴れてきた。
まあ、準備が足りなかったから、
行き当たりばったりとも言えるけど。(苦笑)
面接官、ひきつってた気がする。
私、話ベタだしねえ。
テンパってたから。
きっとものすごく必死にしゃべったんだろうな。
これで落ちたら、やっぱり変えなければならないんだろうな。
保守的なところなんかは、
自分らしさよりも、社会人らしさのほうが
重視されるようだから。


だけど、丁寧な言葉と、最上級の敬語(死語のレベル)とは
本質的に一致しないと思う。
そこに気持ちがなくても、それでいいの?
そんなのヘンよ。
誰もが言い慣れてないのがわかるような言葉だったり
内容だったりすることに
なんの魅力があるっていうの?


ああでも。
自分らしくやったつもりでも、まだ偽った気がするから
こんなに馬鹿らしく笑うしかないような気持ちになるのか。


それに、ばかでかい声を出すばかりが
元気ってもんじゃないでしょう。
体育会系ってだから苦手。
だって脅かしてるみたいよ。
でもそれに合わせていた自分がいた。
ああ、嘘つき。
ばっかみたい。


私は私を表現したいだけなのに。


2001年02月23日(金)
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