 |
 |
■■■
■■
■ レオン
実は、はじめて「レオン」をみた。 吹き替えだったのが残念なくらい好きな映画になりそう。 殺し屋ものってわりと好きだけど、 納得の行くものは少ない。 それは、命を奪うことの重さがどこまで描けてるかということだと思う。 エゴイストの映画は嫌いじゃない。 ただ、エゴイストぶりにどこまで共感できるか、 その壊れっぷりにどこまで自分が重ねられるか、 そういう部分で、痛さが鼻につくか、キモチイイか決まってくる気がする。
レオンって恋愛映画になってしまうんだろうか。 ふたりの関係は、私のなかでは、恋愛っていうより家族。
レオンはマチルダと落ち合う約束をする。 レオンが無事逃げられて、あともう少しで青空のある 明るい通りに手が届きそうになっているシーンで、 後ろから撃たれる。 青空を見ている、レオンの視界が 徐々に傾いてゆき、ついに床に這う。 このカメラワークがけっこう好き。
ラストは、私にとってはいちおう納得のできるものだった。 あそこで無事レオンが逃げられたなら、陳腐になってしまうと思う。 かといって、彼がただ撃たれただけでも惨め過ぎる。 周りが巻き込まれることのエゴイスティックさを考えてもなお レオンが自分を撃ったスタンを巻き添えに自爆したのは 私にとっては最大幸福のジ・エンドかもしれない。
2001年02月25日(日)
|
|
 |