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■ 優先すべきなのは…?
どこかの“普通”の家庭のように、 家族3人で外食をした。 たまーに父の気まぐれで、そんなときがある。 今日はお鮨に釣られて…。(苦笑) だって最近ナマモノに飢えてたんだもん。
違和感はぬぐえないけど、 まあ父の機嫌が悪くない時は、 私が父に対してぶっきらぼうに接しても、 とりあえず怒らないので、まあいいや。
最近、あえて父としゃべるのをいつも以上に避けてたのは、 就職活動の話をしたくなかったからだった。 それで、「なんだ、俺には話したくないって言うのか、勝手にしろ」 というノリになってたんだけど。 今日はそういうわけにもいかず。 また、車のなかで、母としゃべってたのを父も聞きかじってるわけで。 せざるを得なかった。
ひとつ、一次で(一番最初の面接だった…)落とされた会社の話が出て。 その名前から連想するある店舗は、彼の頭にもあったようだけど、 まさか、同じそのお店を経営する会社とは思ってなかったようで。 案の定、「まさか○○じゃないだろーな?」 と言われた。 別に侮蔑っていうわけじゃないけども、 ただひたすら、そんな無名(では無い…、けっして。ただまあベンチャーかな) なところに行きたいのか、と。 まさかなあ、という口調だった。 だって入社するころにつぶれてたらどうするんだ、だって。 そりゃ、もっともだけどさ。
父よ、あなたの挙げたような、誰もが知ってる会社なんて、日本にどれだけあると思ってるのよ、まったくの夢物語なのっ。 とっくに尻尾巻いて逃げたのっ!! お願いだから蒸し返さないで。
父があまりに私以上に夢みたいなことを本気で言ってるから。 それを否定して、現実を説明してるうちに、 自分でも切なくなってしまった。 信じてない、無理だと思ってるつもり、 それでも、改めて無理だと説明するたびに、 よけいにみじめになってしまった。
行きたくない方向へばかり自分を落としてゆく私に対して、 父は、院へ行かないのか、と聞いた。 別にストレートで大学を出なくても、まあいいらしい。 私大へ行ったために、学費のことでよく嫌味を言われてきたので、 思いもかけない提案だった。
でも、学問には向いてない自分もまた、自覚済みだ。 それに文系の(ましてや文学部関係の)院卒はメーカーなどは毛嫌いする。 文系で院へ行く人は、よほどの道楽お嬢様か、いざとなったらなんでもするくらいの覚悟で、その学問をやりたいのか、学問にとってその人がよほど必要とされるくらいに優秀か、それくらいだ。 (これも偏見…でも実際ある程度は当たってるはず) そして私はそのどれにも当てはまらない。
りょうかさんに、もう投げやりな気分のどん底で、ついつい、毎日切手を貼るくらいの仕事をして暮らすっきゃないのかなあと言ったら、 (職業に貴賎なし、とはわかってる、この発言じたいが偏見に満ちてる…) 「てきとーなのを見つけてケッコンすれば」 とため息混じりにいわれた。 それはもう、つける薬ないなっていう口調でね。
その一瞬だけは、目が覚めた気がしたの。 ダメだ、それじゃあ、って。 でもまだまだ見えない。
いくら院だの他の道だのがあと1年か2年は許されるとしても。 いずれは絶対に生活をとらなくちゃならない。 これから母と祖父母に山と突きつけられるだろう、お見合い写真に、 ノーって言えるためには。 母と同じ轍を踏まないためには。 お金を稼ぐっきゃないのだ。 たぶん、なにを棄てても。 当然の最優先事項…にすべきなんだろう。
2001年03月13日(火)
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