unsteady diary
riko



 早朝に


「あなたと日テレ」という日曜日の朝5時ごろにやっている短い番組がある。
といっても、今朝はじめて見たんだけど。
っていうか、案の定、眠りが浅くてねえ。(苦笑)
何度かに分けて眠らないといけないかしらん。
まあいいや、5時代にちょっと早い朝食を食べたら、
けっこういい番組を見られたから。

これは、視聴者とテレビ局を結ぶ主旨で、視聴者からの苦情・意見に対し、制作サイドが答えてゆく形式。
山王丸アナのコメントが適切で、控えめだけども意見はきちんと言うという姿勢が好印象だった。
この人、昼のザ・ワイドとさすがにうまく使い分けてるなあ。
ただ、呼ばれた横浜女子駅伝のプロデューサーが、ちょっとひっかかった。
去年の苦情を今年どうやって解決したかを話したのだけど、その態度がいかにも、苦情をちゃんと直したんだからそれでいいでしょ、という感じだったので。
苦情を言うというのはね、それだけエネルギーを費やしてでも、報道を改善しようという、貴重な人間のすることなのよ?
実際、私はしたことないもの。(笑)
だから、或る意味、彼らはかけがえのない先生なのだ。
現場にいると、見えないことがたくさんある。
だからこそ、意見を聞かせてもらえることは、すごく幸せだと、その上で勿論、役に立つ意見と、そうでないほんとに腹の立つ苦情とを、自分で分けてゆけばいいわけで。
このプロデューサーは、その点でちょっと態度が悪い気がしたのよね。
説明は適切で、いたって有能そうだったけれど。


山王丸アナのいいコメントだなと思ったのは、
女子駅伝の実況が女子アナだったために、声が甲高くて疲れたので、来年から男性アナに変えて欲しいという、30歳の女性の苦情に対してのものだった。
まず、「女性アナの声が全て甲高いというふうに思っていらっしゃるのは、残念です」と穏やかに返した。
その上で、それぞれのアナウンサーがよりよい報道のために、個性を出したり、より聞き易い実況にしようと努力をしているのだが、それを伝えることができなかったのなら、私たちはもっと努力してゆかなければならないと思いました、と。
「伝わらなかったのが残念です」と突き放したわけではないのよ?
そこがポイント。
だってそれは、全ての人に伝え解ってもらうことが、実現できないとしても、使命だから。
自分たちはもっと努力しなくちゃいけない、と言うわけです。
そのうえで、女性アナへの偏見を、彼女は、おかしいとはっきり言った。

私個人の意見としては。
確かに女子アナのなかには、聞きにくい声があるけれど。
例えば井田由美さんのように、そうではない人もいる。
また常に努力している人もいるだろう。

その苦情を出した人が、若い女性だったことが、少し切ない…かな。

その実況をした人が気に入らなかったとしても、
全ての女子アナを否定することは、同じ女性として、あまりに心が狭いと思う。
私は、いいアナウンサーとそうでない人とがいるだけだと思っている。
もちろん、声の特質に、性別の差はあきらかにあるだろう。
報道のなかでも、危険な仕事や、性別のせいでしにくい仕事もあるとは思う。
ただ実況に関しては、男性アナにも不満がある。
腹の立つ恐ろしく無神経なコメントをするタイプの男性アナに比べたら、声は高くて聞き取りにくいとしても決め細やかなコメントをする女性アナのほうが、ずっといいのではないだろうか。

あの山王丸アナのコメントを、苦情を出した女性が見ていることを願う。
もしそうなら、どんなふうに受け止めるのだろう。
できることなら、彼女の意図が、きちんと伝わるといいのだけど。


2001年03月18日(日)
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