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2002年08月22日(木)

外に出たらもう朝日は昇ってた。
すがすがしぃーなんて思っていたけど
頭はフラフラ、いい気持ちで酔って自転車を押して歩いた。

昨日は初めての飲み屋のバイト。
お酒が好きだから覚えることが楽しくて仕方なかった。
5時に始まったバイト、終わったのは深夜3時。
こんなに遅くなるのは半年振りぐらいだ、と店長は言っていた。
でも、あっという間で、仕事でいっぱいいっぱいで
他に考える余裕なんてものは、何も無かった。
計画どうりだ。良かった。

グラスを1個割りました。
とっても典型的に1回目で。
洗いものばっかりで手がカサカサ。
だけど、この充実感はものすごいものだった。


お客が一組になったとき(1時ぐらい。それまで立ちっぱなし!)
一服する時間が出来て、ホールの隅っこで煙草を吸っていた。
その時、メールチェックしたら恋人からメールが来ていた。
「ただいま」って。
今はなんて返せばいいのかわからなくて
「おかえり」ってそれだけ、とりあえず返した。


深夜3時。やっと店じまい。
この後にビール飲むと絶対おいしいのに、って思っていて
店長にねだって店で飲ませてもらおうと思ったけど
ビールジョッキ洗うのもめんどうだしなぁー家で飲もう、
そう思っていた時
「ご飯でも食べにいきますか!」
ラッキー♪
でも、深夜3時にあいてる店なんてあるのかな?しかも
ご飯ったって1時間は店にいるんだから・・・と考えていたら
「この業界にいればいっぱい知ってますからねぇ」と。

とりあえずビール。
後は店長におまかせした。
出てきたのはムース。
「へ?なにこれ?」なんて見ていたら
「すごくおいしいから食べて見なさい。」
おいしかったんだけど。高すぎてワタシには味はわかりませんでした。
でも「おいしいーおいしいー」と、やっぱりね、言ってしまった。

お酒がまわるとワタシは声が大きくなって陽気になります。
店長もそうだった。
恋愛の話や将来の話、そんな話をいっぱいした。
内容の濃い話だった。
満たされた気持ち。


ワタシは文字でコトバを放っていて
それが一番素直なワタシであると思っています。
本心のワタシ。このコトバたちは全てワタシの本心。
嘘なんてなんにもない。
でも、店長は「メールを打つときや文字を書くとき
もう1人の自分がいて僕は無理ですね」と言った。

ワタシも本当はそうなのかな?
だけどワタシは直接話すよりも
コトバで伝えたほうが上手く伝わったりする。
喧嘩になったときは、そりゃもう大変。
コトバが出てこなくていっぱいいっぱい考える。
それがウジウジしているように見えるときがあるらしく
余計に相手を怒らせることにもなるんだけど・・・。

店長の考えは「言葉の後に話すという事が生まれたと思っているから
だから僕には直接話すほうがいいって思うんですよ」ということらしい。

ワタシにはちょっと苦手な部分だなぁって思った。

飲み屋の店長も洋服屋の店長も
とてもとてもステキな人だと思った。
何かを目指しながら仕事をしている人は
それだけでステキだと、本当に思った。
ワタシもそういう人になりたいと思った。

ワタシはいつか、
いつも引きずっている脱ぎ捨てた前のワタシの抜け殻を
捨てる事ができるのかな。
捨てる事は出来なくても、それをもう一度着ることが無いように。
そういう風になれるようになりたい。
脱ぎ捨てた抜け殻をもう着たくはないし
ずるずる引きずって歩いていくのもいい加減やめたい。
引きずるんじゃなくて
一緒に抱えて、一緒に鞄につめてあるいていけるようになりたい。

捨てることは出来ないかもしれない。
それを捨てたら今までのワタシがいなくなるってことで
それはとても悲しい事だと思う。
抜け殻をまた着ていたときのワタシがいたから
それを脱皮することが出来たワタシがいたから
今のワタシがいるんだもんね。




何を求めているのか、さっぱりわからなくなった。
ワタシが何を求めているのか。
ワタシ自身のことなのにどうしてこうもわからないのか。
わからない理由さえわからない。
頭が回転していないわけじゃない。
ちゃんと働いている。
でもね、何か欲しいモノっていうのもわからなくて
誰かにあーしてほしい、こーうしてほしいっていう
そういうモノもなくて…。
1人で突っ走っていて
誰もついて来てくれていないような
そんな寂しさみたいな気持ちがあったりする。

走りすぎたのかもしれない。
だけど、そんなに走ってたわけでもない。
ちょっと早足になっていたかもしれないけど
誰もついてこれないような、そんな速さじゃなかったはず。

充実してるはずなのに
何か物足りないのはどうしてだろう?
何かが足りてない。
それがわからない。

これは欲張りになっているせい?


恋人に会いたかった。
でも、目をつぶってみると
恋人じゃないなって、今は恋人じゃないなって
なんかココロの中でそう言ってるワタシがいた。
切ない気持ちになって
なんとも言えない虚無感の中に今ワタシは居ます。


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