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2002年09月10日(火)

学校がお昼すぎに終わり、友達がうちへ遊びに来た。
病院に行かなくてはいけないのに
行くのを渋っていたら
「ゆりんちで待っててあげるから行ってきなさい」
そう言ってくれて、なんだか安心した。

待てってくれる人がいる。
それが嬉しかった。

「ただいまぁ」
「おかえりー早かったね」

久しぶりに大きな声で「ただいま」を言った気がした。
そして、久しぶりに「おかえり」を聞いた気がした。


ワタシは此処に居てもいいんだ。
そう思えた今日でした。

ワタシなんて本当はちっぽけな人だし
地味で、くらーい感じがただよっている人なんだけど
それでも、待っててくれる人がいるし
ワタシのコトバを待っていてくれる人がいる。

それだけで、見かけなんてどうでもいい気がした。
周りがどんなにワタシを「地味だ。暗い奴だ」って言っても
ワタシがそう思っていなければいいだけ。
思いたい人は、そう思っていればいいの。

強がりじゃないって思う。こう考えるのは。
ワタシなりの前向きさ。


ワタシ、やっぱり今がすごく楽しい。

めんどうなこともいっぱいあるけど
それをクリア出来れば、自信がつくし
前よりも大きな壁をピョ―ンって飛び越えられる気がする。

前は無理だった壁も
今はすぐに乗り越えられる。
この先には、もっと大きな壁が待っているだろうけれど
その時はその時で、乗り越える作戦をきちんと考えられると思う。

再試の日。
2000円払っての試験。

テスト前に電話が鳴った。
ワタシはプリントを必死で覚えている最中で
出ないようにしようと思っていたけど
かなりうるさく鳴り続けるから、携帯を見たらヒロトからだった。
「今どこで勉強してんの?」
「えーっとね、2−2だよ」
「んーわかった。行く」
ヒロトとは最近仲良くなった友達。
ココロにたくさんの傷を抱えたまま毎日を過ごしている人だ。

キャンプの時そんな話をいっぱいしてくれた。
自分の傷のこと、親のこと、友達のこと
今の自分のこと、これからどうしたいか。

それからヒロトは調子が悪い時メールをくれたり
電話をしてきたりするようになった。
こんなワタシを頼ってくれていて、だからワタシも精一杯の気持ちで
ヒロトにコトバをかけるようになった。

「お前は大丈夫か?」
「うん。今日は平気だよ」
「そっかそっか、じゃぁちゃんと今日は寝ろよ!」
「はい。眠れたら寝るよ」
「寝るんだって!おやすみ!!」
「はい。おやすみ」

ヒロトは暖かい人だと思った。
ヒロトの傷を少しでもカサブタにして治せたらいいな、と思った。




居酒屋のバイト中、クラスの友達が常連さんになっていて
たまたま飲みに来ていた。
カウンターに座っていたから、洗い物をしながら話をした。
10も年が違うけど、ワタシは大好きな人だ。
大人。社会人も経験してるし、いろんな事も経験してる。
優しい気持ちでいつもお話できる人。

その人が言うには
「ゆりちゃんは地味でおとなしい子って感じがするよ」
と、ワタシのことを言っていた。
「ちょっとまって!この話は今度一緒に飲んだときにじっくり話そう!」
ワタシはそう言った。

その友達に『地味でおとなしい子』と思われていたことに
かなり驚いた。
「周りと少し違うよね」とも言われた。

ワタシは小さい頃から「みんなと同じじゃつまらない」って思っていて
だから、洋服でもなんでも、人と違うモノを着たがってた。
それは今も同じで、少し違うモノを身に付けていたいと思っている。
だから「違うよね」ってコトバ、嫌じゃなかった。
むしろ、嬉しかったかもしれない。




最近、ワタシのことが知りたくてたまらない。
周りからの評価とか、そういうのじゃなくて
ワタシの知らないワタシって
周りからじゃないと分からないから。
だから、知りたいなって思った。

洗い物をしながら軽く話せる話じゃないし
学校の休み時間に話せることでもない。
うちで飲んだときにでも、じっくり話したいと思った。

そして、もっとワタシ自身を知りたいと思った。


ワタシのメールでのコトバや
ここでのコトバ。
それらで誰かが元気になったりする。
すごく嬉しい。
ワタシが此処に居てもいいんだって思える要因のひとつ。

ワタシがワタシを認めてあげれば
自然と周りが見てくれる。
ワタシがワタシを好きになれば
自然と周りも好きになってくれる。

自分を卑下していた頃とは全く違う世界が広がってきている。
嬉しい。

何度も嬉しいって思った。
ココロの中が今「嬉しい」でいっぱいになっている。

学校、病院、バイト。
ものすごく疲れているはずなのに
嬉しさと幸せな気持ちでいっぱいになってる。
明日も学校、少しだるいけれど
なんとかがんばれそうな気がする。



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