ニッキ ゆり 【HOME】
- 2002年10月26日(土)
どんな小さなことでもいいから
全部知りたい。
その日あった出来事。
そのことを伝えたのは昨日のこと。
渋滞中で暇だったらしく、電話がかかってきた。
「これから友達の店に行って車のライト変えてもらってくるよ。
で、友達と飯食ってくる。野球仲間だよ」
「うん。わかったよ」
「とりあえず報告な。」
「ふふふ」
「なんだよ。報告したいじゃん?やっぱさ」
「ありがと」
そんな関係じゃなくても
そうなることが予測されているような2人の関係。
中途半端なのかもしれないけれど
ワタシは今のままでも幸せだなと思う。
電話で言うのは嫌だった。
でも、週末はお互いに会えそうもないから
今思ったことをちゃんと伝えるべきだと思って
「ミクロ単位で知りたいと思ってしまうんだ。ワタシ」
「ミクロ単位?!」
「あ、ごめん。ワタシその日あった事とかいっぱい知りたいって思うの。
小さなことも、大きなことも。何処行ったとか、さ」
「あー、それは俺もあるな。毎日会えるわけじゃないし、これからさ。
だから俺も話すし、話して欲しいって思うよ。」
「ミクロ単位って言われて怖くなかった?」
「怖い?」
「きもちわるいーとか、ウザイとか思わなかった?」
「思わないよ。俺だって同じだし」
安心した。
安心した瞬間、首元に顔をうずめたときのような
そんな暖かさが体中に広がっていくのがわかった。
小さな癖を発見した。
でも、それは言わなかった。
ワタシだけの楽しみ。
その癖がでたとき、つい笑ってしまう。
映画の予告を真剣な目で見ている横顔や
横は入りしてきた車に「ふざけんなよなー」と怒っている顔
抱きしめられたとき下から見る顔
背の高さがずいぶん違うから、斜め横から見上げる顔
正面から見た満面の笑顔。
どれも愛しいと思った。
どれもワタシだけのものになったら、と思った。
「ちょっと寂しくなったの」
そんなコトバをメールで送った。
寂しくなったから、正直に送った。
何を言って欲しかったわけじゃない。
ワタシの今の気持を知って欲しかっただけ。
一方的なメール。
「そんなこと言ってたら東京帰ったらもたないぞ」
うん、その通り。
毎日会っている今の状況に甘えていたら
きっと遠くはなれた時寂しさに押しつぶされてしまう。
切なくならないように。
「少しでも明るい詩が書けるようになったらいいな。」
そう言ってくれる気持だけで
明るい詩はいっぱいいくらでも書ける気がした。