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2002年10月30日(水)

土曜日の夜、横浜の港の見える丘公園へ連れて行ってもらった。
神奈川県で育ったのにワタシは一度も行ったことがなかった。

とっても寒かったけど繋いだ手から伝わる暖かさで
かじかんだ手がすぐに暖かくなったこと。
それがとても嬉しかった。
「寒いね」
「寒いな」
タバコを吸う横顔がとても好きだと思った。

2人で車の中からタイムスの駐車場を探したり
ランドマークの見える所まで車を走らせて
中から夜景を見たり
たわいもない話をしている時間がとても愛しくて
とてもとても早く過ぎて行った。

週末は会えないと思っていた分
会えた土曜日がとても嬉しかった。

2人で食べた親子丼は
いつもより2倍おいしく感じた。




火曜日(29日)
実習が終わった後、タバコを吸いながら「おつかれさま」と言われ
出口を出ていたけれどトコトコ戻り、「お疲れさまです」と言いに行った。
遠くても、後姿でも声をかけてくれたことが嬉しかった。

「春巻きでも食べに行くか?」
「行きます。行きます。」
「6時まで仕事だから駅周辺で待ってて」
「はい。」

2人きりで会うときは敬語なんか使わなくなったけど
実習中はやっぱりお互いがお互いを意識しあっているんだと思う。
でもそんなこと苦にならない。
こうやって普通に「食べに行くか?」って言ってもらえるだけで
ワタシは十分嬉しいから。

だけど結局、春巻きは食べなかった。
メニューを見てスパゲティーとドリアを頼んでいた。

そのレストランでワタシはワタシの話をした。
薬を飲んでいる理由。
「何の薬?」
「あ、これ?元気が出る薬だよ!」
「なんだそれ?なんの薬だよ?」
曖昧に出来ないと思った。
曖昧にして逃げてる自分が嫌だった。
でも、今ここで話すべきなのか、やめたほうがいいのか
正直解らなかった。
だけど、これから先、いつかは話さなくちゃいけないことだと思ったし
知ってもらいたかった。ワタシのこと。

だから全部話をした。

薬を飲むようになった原因。
どんな薬か。
どんな風に効果があるのか。
それがなくなったらどうなるのか。
それと、ワタシの小さな癖のことも。

話をしながら脈拍が上がっていくのがわかった。
手が少し震えていた。

レストランを出て車に戻ったら
ギュと抱きしめてくれた。
「俺が薬なんか飲まなくても平気なようにしてやれる自信を
これから持てるようにするから。きっとなるから。
ほれみたことか!ってピースしながら自信満々で言えるようになるから」
涙が出てくるかと思った。

とても微妙な位置にいるワタシたちに
やっぱり境界線はあるんだけど
それでも前向きに考えてくれていることが嬉しかった。

少し車を走らせて静かな所で止まった。
ゆっくり話をするために。

そこでいっぱい話をした。
この先どうなるのかやっぱり不安なこととかを。

「すぐに答えを出さなきゃだめか?」
「そういうわけじゃないうよ。ワタシだってもっといっぱい知りたいもん」
「俺もそうだよ。大事にしたいんだよ。」
「うん。わかるよ。でも、ワタシ今のままじゃしないからね。」
「わかってるよ。そう考えてくれる子だって思ってたし
そうやってちゃんと考えてくれる事は嬉しいよ。」
「ワタシはあなたの事で後悔したくないんだ。それだけなの。
だからね、遊びとかで考えてたら今ここでだって出来るんだろうけど
そういう気持ちじゃないから。だからちゃんと・・・」
「わかってるよ。ありがとな。」

初めて下の名前を呼んでくれた。
実習中はもちろんのこと、それ以外でも名前を呼び合う事なんてなかった。
あったとしても苗字に「さん」付け。
さりげなく呼んでくれた下の名前。しかも2回も。


大事にされているんだな、ということはすごく解った。
いっぱいそういう気持ちが伝わってきたから。
でも、その分、もし一緒になることがなかったら、を考えると
ものすごい不安になってものすごい会いたくなる。
明日も会えるのにね。
2人きりでまた話が出来るのにね。
今が寂しくて不安で怖くなる。


少しでも前向きに考えて
少しでも多くワタシのことを知ってもらいたい。
そして少しでも多くのことを知りたい。

もっといっぱいずっと一緒にいたい。




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