ニッキ ゆり 【HOME】
- 2002年11月12日(火)
7時30分。
携帯の目覚ましと同時に電話が鳴った。
とてもとても危なかった。
そのまま切ってしまう気がしたから。
朝からお気に入りの声で目覚められるのは嬉しい。
電話越しじゃない方がいいのは当然で
だけど、ふいうちの電話にワタシは朝から満足だった。
それだけで窓から見える空が曇っていても
シリアルが1食分も残っていなくても
コーヒーが切れていても
なにも落ち込むことはなかった。
ワタシは弱い。
強いけど弱い。
弱いけど強い。
いろんな部分に適応している強さが違う。弱さが違う。
大好きな人のことになると
がんばれることのほうが多いけど
その分、弱い部分はさらに弱くなってしまう時もある。
でも今は苦しい事も悲しい事も「我が肥やし」と思いたい。
1日がフル回転で元気でいられる。
朝の電話はワタシに何日分もの元気を与えてくれた。
授業は相変わらず退屈で
テキストを広げて落書きをしたり
ペンケースの中の使えないペンを整理したり
一番後ろの席で色んなことをしていた。
こっそりメールのやりとりをする。
カチカチと携帯のボタンを押す音がする。
静かな教室ではいつも気にしない音が妙に気になる。
受信した時のバイブの音なんかも。
メールの内容はいたってくだらないもの。
それさえも「嬉しい」に変えてくれるのは、大好きな人。
−臨時収入があったからテレビ買おうかな。
−テレビも安いからな。あるといいな。調べて今度買いに行こうか。重いしね。
−カメラつきの携帯に変えたいよ。今のもう駄目だよね。アンテナないし。
−カメラつきいいよな。たくさん送ってな。
そんな会話でもワタシは幸せな気分になる。
退屈な授業もあっという間に終わってしまう。
足元の水溜りもジャンプして超えられてしまう。
遠回りなんかしないでピョンって超えられる。
人には道は2つしかない。
良い方向、悪い方向。
でも、道を出発する時には良いも悪いも何も見えてない。
だからみんな勇気を出してそのどちらかの道を選ぶのを拒む。
きっと他の道があると考える。
それじゃあ、いつまでたっても第1歩を踏み出せない。
人が選んだ道に一緒に進んでも
第1歩を踏み出せたことにはならない。
結果なんてわからないけど
勇気を持って踏み出す事が強くなろうって思う気持ちの第1歩なんだと思う。
ワタシはワタシの選んだ道を今歩いています。
いろんな人に助けられたりもしながら
だけど最終的にはワタシが選んで歩いています。
選ぶのは怖かった。
「あっちの方が良かったかもしれない」と思ったこともあった。
でも、それでもワタシが選んだ道だから
諦めずに歩いていこうとたくさん言い聞かせてきた。
先のことなんて何も分からない。
「わからないから楽しいんだよ」なんて言われても
「ありえない」って突っ張ってた。
だけど今は素直にそう思える。
楽しみにしているわけじゃないけれど
ほんの少しの「もしかしたら」や小さな希望を
大切に大切に大きくしていきたいと思う。
確かな気持ちで好きだって言いたい。