ニッキ ゆり 【HOME】
- 2002年11月17日(日)
アウター7着売りました。
こんなにバカスカ売れると思わなくて
ワタシはレジに持っていくたびに「かわいいのがいっぱい売れていく」と
少し切なくなったりしました。
自分の目で選んで入荷した洋服は
なぜかとても愛着がわいてしまい
売るのがもったいない、なんて思ってしまうワタシです。
お店にとってはいい迷惑な店員かもしれません。
でも、ワタシが選んで入荷したアウターを
「かわいいですよね」と言ってくれるお客さんがいることは
これからのバイト生活の励みになります。
お店を出る前にパーカーを羽織り
自転車の鍵を手に持った。
「お疲れ様です」と深々と頭を下げてお店を出た。
風が冷たくて手袋持ってくれば良かった、と何度も思った。
家までの5分の間に
銀行に行こうか、それとも明日にしようか
夜ご飯のお金はあったっけ?、何食べようかな?
でも食べるのはめんどうだしやめとこう、
テレビなんか面白いのあったかなぁ、
野球やって疲れてるかな?電話しちゃおうかなぁ
と、これらのことを考えていました。
そして実行したことは電話しちゃおうかなぁ、だけだった。
夜眠る前や朝起きた時
1人をしんみりと感じるときに寂しさは襲ってくる。
いっぱい笑ったこと、いっぱい話したこと
それらを思い出し、横に寝顔がないことをひどく切なく感じる。
灰皿にたまった吸殻。
マルメンライトのロングとケントワンのロングの二種類が混ざっている。
ワタシはそれをいつか捨てなくてはいけない。
でも、それを捨ててしまうと
ワタシの部屋で楽しく笑っていっぱい話をした記憶までもを捨ててしまう気になってしまって
山盛りになって限界になるまで捨てられないでいる。
大好きな人と一緒に過ごした1日をとても大切に思いすぎてしまっているからだ。
たかが吸殻。
でも、ここに確かにいた、という証を
ワタシはいつまでも大切にしたがっている。
歯ブラシを買っていた事を思い出した。
ワタシのうちに泊まった時用の歯ブラシを一緒に買っていた。
スーパーの袋の中に一本。
あけようか、と思ったけれど
そのままにしてワタシの歯ブラシが入れてあるコップの横に
そっと置いてみた。
なんだかとても恥ずかしくなった。
暖かい首元の体温を思い出して少し切なくなった。