ニッキ ゆり 【HOME】
- 2002年11月21日(木)
買い物に依存しているわけでもないし
ホストにお金を貢いでいるわけでもない
セックスに執着しているわけでもないのに
どうしてここまでついていない日は存在するんだろう。
どうしてここまで胸が締め付けられるほど苦しくなるんだろう。
ワタシは何か間違ったことをしてきたのだろうか。
それとも今までしてきたことは全て間違っていたのだろうか。
少し自分を見失いそうで怖い。
自分以外の誰かを信じることはとても怖い。
まして、今の関係ではなおさら。
でもがんばると決めたのは他の誰でもないワタシだ。
「でも、好きなんだよね」「好きなら仕方ないよね」
そう言われるのが一番嫌いだ。
だからワタシはがむちゃらになってしまう。
焦って焦って先走りしてしまう。
結果、悪循環が生み出したものは最悪の結果だった。
もうそんな風に最悪の結果を迎えるのは嫌で
今はよけいに嫌だと思う。
わがままになりたくないし
煙たくなりたくない。
なにしろ、負担になりたくない。
電話代とか、そういう普段はあんまり気にしない事でも
今はとっても高価なものを扱うかのように
とても気をつかってしまう。
いちいちそんなことを気にしているわけではない。
ふとした時に気になってしまう。
3回連続で相手から電話が来た時とか。
「ワタシからかけるよ。」
「いや、平気」
切った後にまたかけ直す。
そうすれば埋められると思ってしまうから。
同じ時間しゃべったら少しは気が楽になる。
むしろ3回分を1回でクリアした時は
ワタシもがんばれる、とそんな小さなことで満足してしまう。
本当は側にいたくて
優しく頭をなでてほしくて
ギュと抱きしめられていたい。
手を繋いで眠り、目を覚まして横をむいたら寝顔があってほしい。
のんびりと煙草を吸って朝の身支度をして
だらりと横になってテレビを見て
お腹がすいたらコーヒーを入れて、一緒に飲んで
くだらない話で笑い合い、煙草を吸ってまた笑って
テレビに飽きたら車を飛ばして海に行って
一緒に歩いてギュってして。
夜は一緒にご飯を食べてテレビを見て
そしてまた手を繋いで眠りたい。
ワタシの頭の中は憧れでいっぱい。
どうしようもないくらい切なくて
声を聞いたら泣いてしまうんじゃないかというぐらい。
ごくたまにそういう夜がある。
「会いに行くね」と言っても電車がなければ会いにさえも行けない。
そんな現実を恨んでみたりする。
解りきっていたことなのに、それにがまんならなくなるのだ。
「仕事だよ。歯医者終わって今からまた仕事場戻るよ。」
駐車場で電話をしてくれた。
気が狂った夜はこういう電話でさえ、信じられなくなる。
そんな自分がとても嫌いなのだけれど
その感情は止められなくて、嫌なワタシが出来上がってしまう。
電話を切ってメールを送信した。
返事は来ない。
ワタシの妄想は悪い方へと走り出した。
会えないからこそメールや電話のコトバを信じよう。
そう思っていたワタシは今夜はどこにもいない。
どっかに行ってしまった。
今夜のワタシは醜い人だ。