ニッキ ゆり 【HOME】
- 2002年12月09日(月)
とてもとても寒い朝だった。
サクサクの雪とそうでない雪の間を
つま先立ちでゆっくりと滑らないように歩いた。
10分で学校へ着くはずだったのに
20分もかかってしまって
スニーカーはびっしょりと濡れて、その中の靴下までびっしょりだった。
足の指が凍ってしまうんじゃないか、と思う程冷たくなっていた。
教室にいても足だけが冷たくて、授業に集中なんてしていられなかった。
携帯をいじって、授業は聞かなかった。
1限目の途中、ものすごい吹雪のように雪が降っていて
それと同じくらい、ワタシのココロの中も吹雪いていた。
気が重く、いまいちすっきりしない頭。
寒いからじゃない、眠いからじゃない、それははっきりとわかる。
大好きな人とこれからどうしていけばいいのか。
そればっかりを考えていたからだ。
「まずは自分をがんばる」
頑張っていても、どのくらい頑張っているかとか
どのくらい前進しているか、とか
そういうの、連絡をとらないとわからない。
だけどワタシは送信ボタンを押さないと決めた。
大好きな人から連絡が来ない限り、ワタシは押さないと決めた。
それなのに、メールを作っては削除、の繰り返し。
溶けて消えてしまいたい。
それくらい寂しかった。
−ちゃんと学校行ってるのか?今でもね、頑張って欲しいって思っているよ。
まずは自分からな。
−ちゃんと学校来ているよ。今日はバイトもあるし、本の制作もする予定です。
なぜか丁寧語になってしまったメール。
ワタシが送ったのはそのメールとあと2通。
返事は着たけれど、どうもしっくりこない。
どこか他人行儀。そんな感じがした。
バイトの帰り道、カレーパンを買って帰った。
お風呂に入ってからそれを食べて、携帯を見て
ふっと、何をしよう?と考えた。
いつもなら考える暇もなくメールを送っていたから
それをしない日は何をしていたっけ? 思い出せなかった。
ワタシの中で大好きな人の存在は思っていた以上に大きくて
思っていたよりも遥かに大事な存在だったんだ、と気がついた。
気がついた、ではない。
わかっていたけど、気がつかないふりをしていただけだった。
気がついてしまったら、中途半端なままでいられなかったから。
あの暖かい腕の中に顔をうずめられる日は一体いつだろう。
ワタシなりに、前進してがんばってその日を待っていたいと
今までにないくらいの気持ちでいます。
寒すぎて霜焼けになってしまった。
バイトで繊維に擦られるから、余計にひどくなる。
オロナインを塗って明日は学校にも持っていこう。
そうすれば少しは早く治るはず。