ニッキ ゆり 【HOME

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2003年08月23日(土)


「行けなくなったんだ。ごめんね。」
絵文字も使わず、冷たいような文面を送信した。
ワタシの中では精一杯で、とても必死だった。
行けなかったわけじゃないし、行きたくなかったわけでもない。
ただ、今日は、まだ、無理で。


そういう風にしか出来ないワタシが、とても情けなくなった。


逃げてるのはワタシで、元ちゃんは普通なんだ。




普通ってなんだろ?
今までどおり。変わらない。
いや、何も変わらないなんてありえない。
何かが変わってるはずだけど、それを内に秘めているだけなんだ。
その内側を覗きたくて、入り込みたいんだけど
土足で入りたくはない。
きちんと靴をそろえて、スリッパを履いて、汚さないようにしたい。
そんなこと、思ってるだけで、多分実際は土足で入り込んでいたんだ。




1年前と2年前と今。
変わらないのは、恋愛ベタ。そこだけが、どうしても良い方向に進まない。
そこを胸張ってワタシらしいなんて言えっこなくて
隠し切れなくて、いつも尻尾をつかまれる。
あー、まただ。何度も同じことを思い、同じように悩む。
同じじゃなくても、どこか似ているような。そんな感じ。





夕焼けを見ていて思った。
好きなものは好きだ。
泣きたいなら泣け。
泣けないなら泣けるまで待て。
簡単なことだ。気持ちのままいけばいい。




気持ちのままに、そう。コレ。
無理に作ったって、どうしようもないものしか作れなくて
結局、気に入りもせず、捨ててしまうか、押入れの中に押し込むだけ。
それだったら、お気に入りの箱に閉まって置けるようなものを作りたい。
望むことは大きくなってきたけど
「それ」はどこへもいかないって知ったから、
ワタシは「それ」にどこまで近づけるか、やってみようと思ったんだ。







「好きになるときってどんなときなんですか?」
目をキラキラさせて、16歳の高校生が聞いてきた。
「好きになるってぇのは、突然なんだぜ。」
「突然?」
「意味とかないの。好きは好き。それだけなのだよ。」
「ゆりさん、難しいこと言い過ぎ。」


難しいことなんて、なにひとつない。
側にいたい、もっと一緒にいたら楽しいだろうな、同じもの見ていきたい
手をつなぎたい、もっと触れたい、知りたい、知って。
もう、それって好きのひとつ。
ワタシはそう思う。




ただ、それからが切なくなったり苦しくなったり
どうしようもなく取り乱してしまったり
とにかく、自分との戦い、みたいな感じになってしまうことを
どうやって乗り越えていくか、が成長するってことにリンクするのだ。


と、熱く話した。


目を真ん丸くして、食い入るように聞いていた16歳の高校生は
「大人だ。」と言っていたけど、どうなんだろう。
わかったのかな。多分、半分くらいわかってくれたと、信じたい。





ユニットバスの電球が切れた。
ドアを全開にして、玄関の明かりだけでシャワーかぁ。
怖いなぁ。




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