【復活!】ダイエットなDIARY
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2000年12月18日(月) ゆったりとした風邪ひきの一日

またまた風邪をひいた。


原因は分かっている。

昨日、パジャマにしているスェットを洗濯したのだが乾かなかった。
仕方なくTシャツとパンツだけで寝たら、寝相が悪いのか布団がベッドからずり落ちていた。
明け方寒くて目を覚まし、引っ張りあげたのだが、おそらくそれが原因だ。


これで明日の研究会と忘年会を欠席する理由が出来たのでちょっとホッとしていたりもする(笑)。



寝込むにはそれなりの準備がいる。
銀行と郵便局へ行き、引き出しやら振込みやらの用事を済ませる。
スーパーへ行き食料の買い込み。
ガソリンスタンドへ行き、暖房のための石油。


薬は飲まない。
たぶん医者にも行かなくて大丈夫だろう。
暖かくして、栄養をとって、ビタミンもとって、寝るのである。


一時期、大量に抗生物質を飲んでいた頃があったので、なるべく薬なしで治すようにしている。

イギリスにいる頃、やはり風邪ぐらいでは薬はもらえなかった。
もっともイギリスは福祉の国であり、NHS(ナショナル・ヘルス・サービス)が国中の医者を網羅しており医療費はかからない。
これは英国にいる外国人に対しても同じで、同じ医療が無償で受けられる。
風邪ぐらいで薬を使っていては医療費がパンクするという経済的な面もあるのだろうが、やはり人間のの自然治癒力を使って治す方が総体的に言って健康にはいいという医学的な知識に裏付けられているように思う。

薬漬け医療からは自分で身を守らなくてはならない。

日本社会は忙しく、栄養を摂って、暖かくして、2、3日寝ている・・・こんな自然なことが出来ない、許されない。

疲れていても、栄養ドリンクを飲んで出勤しなければならない。
風邪をひいても、薬で症状を抑えて会社に行かなくてはならない。

自然なことが許されている社会は、効率は悪いかもしれないが、実は豊かな社会であると思う。
そろそろクリスマスであるが、イギリスでは、この時期、鉄道やバスをはじめ、工場やお店などがストップしてしまう。
テレビも映画ばかりになる。

数日間、商工業などの産業や交通が国家的規模でストップしてしまうことは、経済的見地から見れば何十億かの損失である。
国民総生産的には損失である。

それでも、そんな数字上のデータは計算すればすぐわかることであろうが、そんなことは分かっていてやっているのである。
そうした損失よりも、大事なのは、やはりクリスマスは家族で過ごす大切な休日なのである。

そのことを知ったとき、なんだか勝敗がはっきりしてきたんじゃないのかな、と思った。

日本では、散歩する森もなく、薬漬けの医療制度のなか、ストレスでサラリーマンたちはどんどんハゲてオヤジ化してしまう。
それでも栄養ドリンクを飲んで出勤し、胃腸薬を飲んで付き合い酒をし、満員電車に詰め込まれ、養毛剤を頭にふりかけ働いている。


それで景気がよくなればいいが、もう30年前のような高度成長はのぞめないのだ。

効率を追い求め、国民を歯車のように働かせ、森林を伐採し、田畑を埋め、海や山を開発し、過労死するほど働かされ、経済大国になったけれど、自然と人間という面を切り捨てたことで、結局日本は衰退しつつあるのではないかと思う。


政治家と官僚、そして企業や知識人たちの責任は大きいと思う。


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