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2001年06月18日(月) 自分革命

過去の話。 こんなこともあったよなぁ。



今だと何だか笑ってしまうけど、当時は真剣そのものでした。


中3の頃、自分で何もかも押し込めて、男になろうと思った。

髪をすごく短くして。 男物ばっかり着て。 

言動も全て男らしく。 視線もきつく。

男の子とよく遊んだ。 でも、男の子に負けるのが悔しかった。 

じゃれてるときに押さえ込まれるのがすごく屈辱だった。

それでも、遊ぶのをやめなかった。 

それは、ずっと男の子の仲間でいられるような気がしたから。

仲間だったから、〜が特別好き。とかそういう特殊なものは邪魔だった。

〜が好き? はっ。 そんな、まさか。 

友達なんだから、そんな事はありえない。 そんなものない。

自ら消す。 排除する。

そんなこんなで、けっこう上手くやってた


・・・つもりだった。



でも、そのうちひずみが生じてきた。

遊んでても、何か違う。 話してても、何か違う。

あんまり押さえ込まれなくなる。 顔を合わせるたびの、皮肉がない。

なんで? 今まで上手くいってたのに。 ・・なんだか怖い。

わけのわからぬまま、劇で男のような女役をやる。

また怖くなる。 私はなぜ男になろうと思ったんだろう?

女だって、男に負けないくらいかっけぇ。 強い。

劇のストーリーではそうだった。 実際はどうか・・・まだよくわからない。

そんなふうに、どんどんズレが大きくなって苦しかった。

男になりたい。 なれない。 今まで邪魔にしてきた女が妙に気になる。

イライラした気分のまま、中学卒業。 


高校は、みんなと離れたところへ行く。

自分を変えてみようと思った。 

気に入らなければ、男に戻れば良いやと思った。

ココでは、誰も私を知らない。 凪という存在は真っ白だ。

ココなら新しい自分を作れると思った。

でも・・なかなか上手くはいかなくて。 まず、女の子の一般がどんなものか

知らなくて。 入学したての頃は、周りの友達をじっと見てた気がする。


自宅では、服も変えてみる。 男物から女物へ。

でも、女の子らしい服ってどんなんよ? 何買ったら良いわけ?

洋服売り場で困り顔。 結局、あとでお姉ちゃんに選んでもらったっけ。


髪も少し伸ばしてみる。 ずっと短かった髪を伸ばすって、結構決心揺らぐ。


好きな人も作ってみる。 もうセーブしない。 否定しない。


周りの女の子からベースを作り、自分なりに発展させて、目標めざして走ってる。

私の目標は、劇で演じた人。 かっけぇ女。 


努力の甲斐あってか、自分でも少しは女らしくなったと思う。

洋服売り場でも自分で服も選べるし、髪も少しは伸びました。 


でも、やっぱり男の子に優しくされたり、女にしか見えない。と言われると複雑。

まだどこかで男になりたいと思うのかな。

いや、違うな。 好きな人できて、女もあんまり悪くないとは思う。

ただ、周りの、その他大勢の女に埋もれるのが嫌なんだろうな。


今はむしろ、男よりも“特別な存在”でありたい。 




自分革命、まだまだ実行中です・・・。


凪 |MAILHomePage

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