夫は、渋谷の雑踏を歩いていた。
すると、左肩にボトッと音がして何か落ちてきた。
鳥のフンだった。
夫は、鳥のフンの直撃をくらうのは2度目。
あれは、今からン10年ほどの昔、
結婚前、若かった私と上野公園でデートなるものをしていた。
その時も 肩にすごい音をたてて、ソレは降ってきた。
肩に当たる鳥のフン、というのも、天文学的確率だと思うのだが、
2度も当たるものなのか。
またしても、直撃をくらった夫、
あいにく手持ちのテイッシュがなかった。
夫は、交差点に急ぎ、ティッシュ配りをしている若いお姉ちゃんに
「すみません、そのティッシュください。」と言った。
夫は、顔はあの小泉総理にそっくり、と総理就任当初から
会社の内外で言われている。
しかし、髪型は、魔法使いサリーちゃんのパパなのである。
サリーちゃんのパパのヘアスタイルに 小泉総理を当てはめていただきたい。
そのお姉ちゃんは、びっくりした。
「ダ、ダメです。!!」 頑としてクビを縦にふらなかった。
「ダメなんです、これは女性だけに配るよう指示されたティッシュなんです。」
「そこをなんとか、これ、この通り。」と
サリーちゃんパパ小泉首相夫は 自分の左肩を見せた。
「ダメなんですう〜〜、女性だけに配るティッシュなんですう。」
お姉ちゃんは、半泣きだった、そして生真面目な性格だった。
上から指示されたことを、曲げることができなかった。
何度も頼んで断られ、夫は、落胆した。
諦めて別の、若いお兄ちゃんのティッシュ配りを見つけ、
そちらに行って、右手を差し出し、無事にティッシュをもらったという。
最高気温35度の東京、渋谷での去年の夏の話。
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