TALES OF ROSES

2005年08月26日(金) 秘湯にはまる、その4 Tの上温泉vol,3

そうそうに湯から上がり
頭から湯気を出しながら、玄関脇の食堂の椅子に座って
は〜〜〜〜っ とため息をついた。

温泉卵が、テーブルのざるの上に山盛りになっている。

向かいのテーブルにも 湯から上がった男性客達が はふー とか
あちあちー、とか言いながら、集まってきた。

ジュウソウが、とかスイチョクトウハンとか言ってるから登山客なのだね。
きれいな標準語から察するに、首都圏から来たらしい。

「オレ、だめだ、頂上まで持たないよ、腹へって腹へって・・
 すみません、もりそば お願いできますかあ?」

「はい いいですよ〜」食堂のおばちゃん達が、ニコニコ答えた。

「あ、オレも、オレは〜 ざるで!」
「はい」

「あ、オレ、もり大盛りにしてくれる?」
「はい」

「あ、オレ、ざるやめます、もり2枚にして。」

「あ、オレ、さっきのキャンセル!ざるの大盛りにして!」

「オレの頼んでくれた?」

「オレね、オレね、もりの大盛り。」

「オレは、やっぱりざる、普通盛りで。」

「オレね、さっきのキャンセル、もり2枚!!!」

「あ、オレやっぱり・・」

その後も 彼らは ごちゃごちゃ注文の変更をしていたが・・

食堂のおばちゃん達は、返事をしなくなっていた。

4人の中年山男達よ、
お年寄り相手に、それって ムゴくない・・・?


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