TALES OF ROSES

2005年09月04日(日) TATOO、その3


人は飽きる生き物だ。

ホームページだって、作ってアップロードした瞬間から
飽き始める。
夫婦ごっこ、家族ごっこ、親子ごっこ、ガーデニングごっこ、
友達ごっこ。

Nは、とうの昔に 全てに飽きていたのだろう。
若い男は、そのきっかけに過ぎない。

古い服を脱いで、新しい服に着替えたかったのだろう。

あれから 6年が過ぎて、今は 私にはそう思える。



激しい口論をした。

Nは、私の頬をたたいた。
それでも、私はひるまなかった。
どうしても 言っておきたいことがあった。

カラーコンタクトで 青い瞳になったNに、
もう遠くへ行き始めているNに。
古い衣服として、脱ぎ捨てられる側の言い分として、
膨大な数のメールのやりとりをしても、本当のことは何も
語ってはくれなかったNに

「アンタは、知らない、どんなにみんなが心配してるか。
 どんなに みんながアンタを好きか・・・・・。」

不幸な幼年時代を送ったというN、
幸せに安住できない体質なのだろう。
絞り出すような私の声は、届いたのだろうか。

Nは、私を抱きしめて泣いた。
「ごめんね、ごめんね。」と さっき叩いたばかりの私の頬をなでた。



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