+女 MEIKI 息+
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強風の出す音が嫌いです。 それは電線を振るわせる音だったり、木の間をすり抜ける時だったり、窓ガラスを叩く音だったり。 見えないのに威圧感を与えるのが厭なのでしょうか。結局、それらの音が気になって昨晩はウトウトし通しでした。明るくなるのを待って、ベッドから起き上がった頃にはなんだか疲れた感。
長編大作な夢を見てたような気がします。 十八世紀ロシア皇帝の玉座を巡って花嫁候補の争いから始まって、延々と話が続いてました。その設定だけでも疲れてしまうような内容にも増して、絢爛煌びやかな衣装に、クーデターの大砲の爆音や争う人々の血に至るまで詳細に見てた気がします。 夢は、モノクロが多いのでしょうか。カラーの夢は精神がいっちゃってる状態の時が多いと聞くのですが。ああ、でも色だけの話じゃないですよね、ここまでくると。 せっかく勝ち得た大公妃殿下の座であっても、女帝階下に世継ぎを催促され苦悩する日々だったり。それならばと体の良い浮気、つまりは姦通罪の咎にかけない代わりにと、他でも仕込むように仕向けられたりと。 もう、この状態では巨大な電波受信アンテナが立っているようですよね。ホント、自分ながらよくもまあ!と起きぬけには、あくびのかわりに溜息が出ました。
夢の中で緊張しなくてはいけない時でも、今日の選んだ靴のサイズは合ってないわとか、服に合わせて送られたはずの扇子の色が気に食わないとか、真剣な話し合いの場でそんなことを思いながら相手の話を聞くわたしの態度は、夢も現実も変わらないものなんだと思いました。
相手が真剣になればなる程に、段々と冷静に見つめてしまう経験したことはありませんか? 例えば、それが誰かとの口論になってしまった時、意見の食い違いを説くのではなく既に相手が自分を罵倒するような言葉を吐いた途端に、それは始まります。別段、引いているのではなく増して恐れているのではないのです。もしかすると相手からは投げやりな態度に見えてしまうかもしれません。白けた態度に映るかもしれません。相手からそう見られたくてそんな態度を取り繕うっているのではなくて、単に気が他に移ってしまうのです。 一瞬にしてそれ以上に自分を理解して欲しいと思う気が失せてしまうのを、自分で処理できないからそんな態度をとるのかと、ちょっと思いました。
妙な夢を見て、そこから自分を分析モドキをして、何やってんだか。 蛇足ですが、風の音が嫌いなのはきっと子どもの頃に観たディズニーアニメの森の描写の恐さが根っこにあるように思います。あの老木が風に揺られるたびに段々と擬人化して顔の出来ていくさまが嫌いなんです。今でも強風の時の葉擦れの音は大嫌い。
昨晩、チャットで「硯友社系統」の話題が挙がって、そこから田山花袋が気になったので、これから立ち読みに出かけてきます。 たぶん、そのつもりが「What's Michael」探しになると思うけど。
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