LOVE diary
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2001年07月23日(月) 育むもの

私達はホームにある柱の陰で話し合った。

「どうしていつも、何かした後にああだ こうだ、言うの?」

『うん・・・。』

「ねぇ。終わった後で『あっちにすれば良かった。』って言われても、
 使った時間は戻せないんだよ?」

『・・・・。』

「分かれ道に戻って、もうひとつの道へ行くってことは、時間が倍かかるの。
 そうじゃなくて、初めに分岐点に立ったときによく考えて、答えを出すの。
 後で後悔しないように。 わかる?」

畳み込むように私は続けた。

「Takeshi はいつもそうだよね?後であれこれ言うよね?

 私は、1度決めてした事は後悔しないの。そして、人の所為にもしない。
 責任も押しつけたくない。だからよく考えるの。

 Takeshi も、もう一度よく考えた方が良いよ。いろいろと・・・ね。」

『そうだ・・・ね。』

彼は黙って聞いていた。
私の両手を握りしめたまま、うつむいて。

『ごめんよ。そんなつもりは無かったんだ・・・。ホントだよ。』

『俺って、よく考えてるようで考えてないよね。Misaki の言う通りだね。』


少し涙目になっている彼を見て、私は、自分の言っていることに矛盾を感じた。


勢いで今の状態を続けている訳ではないが、
もし本当に2人の関係を見つめ直したら。

恋愛の渦中にいる自分は、見て見ぬ振りをしているが、
客観的に見つめる目を完全には失っているわけではない。

よくよく考えたら・・・。

深く、今の状況に目を向けたら・・・。


自己矛盾を感じて、ポツリとつぶやいていた。

「まぁでも、Takeshi に真剣に考えられたら、私との事なんて終わっちゃうし
 捨てられちゃうんでしょうけどね。」

すると、元気の無かった彼が私の目を見つめて、ハッキリとこう言った。

『そんなことない!そんなことはしないよッ!』

握った手にギュッと力を込めて、もう一度言った。

『そんなことは無いよッ!』

ちょっと驚いて彼をじっと見た。
「そう?ありがとう。(^^)」 嬉しかったけれど、そこはちょっとお預け。(笑)



『俺のこういうところ、直るかなぁ・・・。』

少し気持ちも回復してきたのか、ゆっくりとTakeshi がそう言ってきた。


自信を付けさせなくちゃ。ただ怒るだけじゃ、私の存在意味は薄い。

「『直さなきゃ!』と思うことが大切なんだよ。
 まずは、自分の欠点に目を向けること。それが1歩前進じゃない♪
 ゆっくり気を付けて行こうよ。ね。(^-^)」

『うん。アリガト・・・・・・。 ごめんな。(;_;)』


彼のこういう素直なところが大好き。

私の言うことを、ちゃんと心に留めようとしてくれる。


不器用な人だから、すぐにできるとは私も思ってはいない。
他人の2倍、3倍かかることもある。

だから彼のペースを、私も見守ろうと心がけている。

焦らず、じっくり。

2人の愛を育むように、私はあなたを育んでいきたいと思っている。





私を捨てる、その日が来るまで・・・・・・・・・。


Misaki |MAIL

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