short story


2001年05月02日(水)


「なぞる半月の刻」
立ち止まって

目が合った。

視界の隅に

髪の長い女。

見てはいけない気がして

うつむき、時計を探す。

刻は幾ばくかの

半月をなぞるのみ。

 < past  INDEX  will >
日記才人