私は私であるが 私を形作る部品は 私と言えるだろうか。
私の血も内臓も手足も 声や仕種や癖。 それらは全て 私の所有物であり性質であったりするが 厳密に言えば それらは「私」そのものではない。
私が私であるためには 一つも欠かすことのできないものであるのに それらは「私」ではない。 これはどういうことだろう。 私とは一体なんなのだろう。
一つ、一つ 必要なものも 余分なものも剥ぎ取っていったら これぞ「私」というものが あるのだろうか。 それはどんな形をしているのか。
見つけることができるなら 命も惜しくはないんじゃないかと ふと思ったりする。 教えてくれる人がいるのなら 命も惜しくはないと 強く思う。
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