「粉雪のよう」
階段の踊り場の切れかけの蛍光燈で薄暗く照らされる君の後ろ姿を追う。声のみを響かせて吐息になって消えるような朝方の気配に僕は待つことができない。それは君にだって分かっているはずだ。外は粉雪が舞う。