「窓辺」
風吹く窓に軽い足音。背後に伸びるのは穏やかな熱線。一枚の絵に納めるべきはただひとつの真実より僕とあの人とのあんなことやこんなこと。いつだって前言撤回しながら言葉と裏腹な口笛で風の中に紛れ込むんだ。今日は日が沈むまでこうしていよう。