「暁とマフラー」
目覚めたあなたの目に一番に入るのはきっとおかしな僕でそしてあなたは笑う。今日が昨日と違っているならば今日の僕も昨日と違っているはず。あなたが昨日のあなたと違っているならば僕が愛すあなたが少し大きくなるだけ。笑っちゃうくらいに空気が冷たくてあなたがマフラーを巻いて靴を鳴らし出すその瞬間その息が白いことに見とれていたい。