short story


2005年02月22日(火)


「暁とマフラー」


目覚めたあなたの目に
一番に入るのはきっとおかしな僕で
そしてあなたは笑う。

今日が昨日と違っているならば
今日の僕も昨日と違っているはず。
あなたが昨日のあなたと違っているならば
僕が愛すあなたが少し大きくなるだけ。

笑っちゃうくらいに空気が冷たくて
あなたがマフラーを巻いて
靴を鳴らし出すその瞬間
その息が白いことに見とれていたい。

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日記才人