2004年09月03日(金) |
「堕天使のパスポート」 |
タイトルからパスポートに関する映画だろうとは 予想していましたが(わかり易すぎ) 全く予備知識なく見てみたのですが (やっぱり堕天使ってトトゥちゃんのこと??) 意外や意外(失礼) なかなか掘り出し物の作品でした。
ロンドンの裏の世界を舞台に、パスポートを得るために 命がけで生きる不法滞在者や難民の姿を ダークサスペンスに描いていて、 思った以上に怖く、また考えさせられました。 不法滞在者に対する 移民局の厳しい追及は 見ていてびっくり。 現代だよね??なんて思うほど、 一瞬戦争中の特別高等警察(特高)を連想しちゃいました。 (実際見たわけではありませんが。。。むむ) でも、日本も不法滞在者に厳しいそうなので、 同じ世界が展開されているのでしょうか。。
どうしてもアメリという目で見てしまうオドレィ・トトゥが トルコからやってきた不法滞在者を違和感なく、 ぼろきれのように揉まれてきりきりまいする姿を演じていました。 この作品、内容もいかに逃げ切るのかと 推理映画的要素もあるのですが、 私が気に入ったのは登場人物の味があること。
トトゥをはじめ、友人役であり主演である オクウェ演じるキウェテル・イジョフォーがいいですねー。 どんと頼れるお兄さん(おじさんじゃないよね)って感じで。 また脇役の検察医グオィや娼婦のジュリエットも 見ていて楽しかったです。
それにしても笑っちゃいけないけど笑えたのは 主演二人が勤めるホテルの支配人ファン。 「ハリー、見知らぬ友人」のハリー役だったセルジ・ロペス。 悪人なのに、つめがあまいよロペス君(笑)
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