あずきの試写室

2005年02月22日(火) 「マシニスト」

主人公トレバーの職業をタイトルにしたマシニスト。
ついマニフェストと言っている自分に謎が解けるのか。。
365日寝ていていないトレバーを演じるために
30キロの減量(最終的にはリンゴとコーヒーという絶食で減らしたそうです)で臨んだクリスチャン・ベイルの圧倒的存在感はさすがですね。
個人的にはちょっとカラテカの矢部さんを思い出しました。。

不眠でふらふらなところにもってきて、いつの間にか
冷蔵庫の側面に張られた謎のハングマン・ゲームの張り紙。
その紙を見つけたことから始る悪夢のような世界。
眠ってもいないのに、悪夢を見る世界は嫌ですねー。
映像も悪夢そのままに、日中でもまるでどんより
幕がかかったような色調。

工場にやってきた悪夢にいざなう様なアイバンが
非常に気になります。
観ていて、一緒になんでこんな目にあうのかと
感情移入して嫌な気分になりました(笑)
アイバンめ!

工場に勤める、ちょっと胡散臭く、ごつい皆さんやアイバンに
囲まれた上に、暗いトーンの世界の中でひどい目にあいながらも、
娼婦スティービーの存在は、癒されますね。
段々話が進むにしたがって、張り巡らされた伏線に
結構振り回されて、深読みしすぎてしまいました(笑)

ブラッド・アンダーソン監督の計算されつくした映像が
下手をすれば、ありがちな展開?なんて思える場面も
ピーンと張り詰めた世界のまま突き通し、
見せる手腕は見事ですね。


 < 過去  INDEX  未来 >


あずき [HOMEPAGE]

My追加