あずきの試写室

2005年04月03日(日) 「フリークスも人間も」

20世紀初頭のサンクトペテルブルクを舞台に
二つのブルジョア家庭が、あやしげな写真屋によって
崩壊していく様を、無声映画風に仕上げています。

いやーこのあやしげな写真屋が、本当にあやしい。
なんせ、撮っている写真がすべてお仕置き写真(うーん)。
しかもその写真をブルジョア家庭のお嬢様が
買ったりするのもあやしい。
しかも、それが変に売れていたりするのもあやしい。

といっても、チープな雰囲気では全くなく、
監督が「純粋なアート映画」として撮ったというだけあって
観ていて嫌な感じとか、嫌悪感は感じないです。

綺麗な歌声のシャム双生児の兄弟の歌う歌は
なんとも物悲しく、
ちょっと「チェブラーシカ」のワニくん
歌う歌を連想。

白夜の街が、映画の雰囲気にぴったり合っていい感じです。

登場人物がそれぞれ個性的ですが、
いつも薄ら笑いを浮かべているのが、妙に気持ち悪い(笑)ビィクトルと
なんでこんな仕事してるんでしょ?なんて感じのカメラマンプチーロフが
印象的でありました。
あ。主人公じゃなかった。

ロシア映画はほとんど馴染みがないですが、
まだまだ掘り出し物がたくさんありそうですね^^


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