小学校時代のいじめが原因で、徐々に 現れてきた村崎十三の別人格13号。 普段はおとなしく内気な十三が 13号と入れ替わると一挙に凶暴に。 殺人も躊躇しない、別人格へと変身。 で、顔も変身と言うわけで(ちょっと違うか)、 1人を2人で演じています。 小栗旬さんと中村獅童さん。 一瞬2人で1人?うん!?と思ったのですが、 違和感がなく、結構あっていました。
内容的には、ハードなのに、 じめじめしたところがなく、 からっとした雰囲気なのは、 原作井上三太さんの描く世界に 添っていますねー。
どんな人でも、いらいらすることや、 ちょっとしたことで、スイッチが入って切れることは あると思います。 13号はその極端な形で現れたような。 勿論ここまで凶暴ということはあり無いけどれど、 でも実際に無い話ではないというのが怖いところですね。
ミュージシャンのPVを手がける井上監督は 本作品が初映画監督作品とのことですが、 PVで培った映像は、深層風景も盛り込んで 怖さのみでなく、妖しい雰囲気も醸し出しています。
欲を言えば、前半のアップテンポな雰囲気が 最後にちょっとスローダウンしてしまったようで残念。 (わ。ホラー映画観すぎですね。私)
原作を読んだ時は、映画化される日が来るとは想像できませんでしたが、 この勢いでこれまた数々ある想像できない作品が、 映像化されるといいなあ。 間瀬元朗さんの「キョウイチ」とか。って、すでになってるなんてことは ないですよね。。怖い。。。
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