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2003年02月07日(金) ママレイド・ラグにはまる。

今日の私はひどかった。

テレビ東京の面接。

神谷町を神保町と間違え、(どうにか間に合った)
「たけしの誰でもピカソ」を
「たけしのテレビタックル」(テレビ朝日)
と間違え、(とりかえしがつかない)
やりたいことなどひとつも言えなかった。

それと日経BPに書類で落ちた。



落ち込んだ帰り道、
電車で読んだ一冊の本が気持ちを持ち上げてくれた。

松浦弥太郎「最低で最高の本屋」(DAI-X出版)。

この人の文章は「装苑」の書評欄で見ていて、
ただのおしゃれな”カフェー風”の人かと思っていたのだが、
どうも違うらしい。
就職活動を続けていく上で、非常に参考になる本だった。



長丁場になった時のために
何をしたいのかを見失わないようにしたい。

以下、自分のやりたいことをもう一度書き出しておく。
ごくごく個人的メモ。
(を他人に公開して意見をもらおうという姑息な手段)



■隠れている面白いことを、自分の足で掘り出して伝えたい。

ホームページのインタビューや合コンの片隅などで
まわりの人に直接話を聞くと
ロックバンドの話、ガンダムの話、料理の話、数学の話、同棲生活の話、
うどんの話、映画映像の「黒」の話など
面白いことがたくさん出てきた。

有名な人が言うことを
自信満々に伝える本はすでに沢山あるし、
他の人が作ってくれると思う。

私がやりたいのは「一般の人」のあいだに眠っている
面白いことや素敵な人を掘り出し、スポットを当てることだ。

自分が面白いと思って取り上げたことが
たくさんの人に共感を持って受け入れられることが
私の喜びだと思う。



映画のレイトショーの帰り、伊勢丹新宿店の前を通ると
今まであったマネキンの片づけをして
D&Gのブランドディスプレイをしている人たちがいた。

ファッションになんて興味がなさそうな、
作業服のお兄ちゃんたちだった。

ショーや展示会で現れるのは
ファッションのごくごく末端の部分でしかない。
その後ろにあるもデザイナーの苦労、支えるスタッフ、
町工場の職人芸が支える手仕事、下町から消えつつある織布工場。

裏舞台を自分の足で歩き、
見たままのリアルを伝えることでファッションはもっと面白くなるはずだ。



■世間のニュースを別の角度から眺めて、つっこみを入れたい。
最大公約数の情報を求められる新聞にも、
タブーが多いテレビにも出来ないことを、
活字という媒体で伝えたい。



■本当の志望動機は、
社会的だめ人間を受け入れられる場所が本の中にはあると思ったからだ。
社会的にはマイナスになるようなことが
プラスに働くのが活字の世界ではないか。

でも社会不適合人間は編集者になれないというから
これはずっと隠しておくのかもしれない。
抽象的だし。

ある大手出版社の会社案内で、書籍編集者の方のお話が掲載されていた。
「今でも人と話すのは恐いです」。
少し安心した。



メモ終わり。



ついに松尾スズキが「ユリイカ」(青土社)で特集されるらしい。
インテリゲンツィアの仲間入りか。
いいなあ。

「東大の先生と話したが、
相手の言っていることがほとんど分からなかった。」
とSPA!に書いていた。
そういうとこが好き。


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