■竹書房のエントリーシートに取りかかろうとした深夜、 NHKスペシャル(再放送)「逃げるなあきらめるな」が偶然始まり 目が離せなくなった。
そごうの再建を壮絶に描いたドキュメンタリー。 何度も何度も社員に直接語り続ける和田社長の姿が印象的だった。 徐々に回復する数字、裏腹に早期退職していく社員は後を絶たない。
「うちはだめなんだからさ、どうせ」 そこから人を立ち直らせるということがいかに難しいかということ。 最も心に響いたのは やめてゆく社員たち(おそらく妻子持ちの年齢)ひとりひとりへ店長が挨拶してまわるシーンだ。 カメラに映ったのは改革をし、数字のばしたトップの優秀さ、強さのみではなかった。
「逃げるな、ごまかすな、あきらめるな」 社長が番組の最後に繰り返した言葉に、 社会人になろうとする自分を重ね、身を引き締める。
「売れるとかじゃなくていいもの作れば」、そういう言い訳がある。 私もよく使ってきた。 しかし番組の中で時を経、生まれ変わった現在のそごうは 売れるもの=いいものをなのだろうな、そう思える店だった。
出版業界を追ったこんなドキュメントがあったら面白いのになあ。 個人的思いつきをぼやきながら履歴書を開く。 私はまだ、社会という土俵にも立てていない。
■先日友達に、「なぜバンプオブチキンを聞かないの?」と聞いてみた。 「じゃあどうして君は好きで、聞くの?」 私は藤原君の思っていることが、自分の思っていることと 同じだからだと答えた。
自分の境遇とロストマンの詩を重ね合わせて 勇気をもらったという(まあもっと複雑に書いているんだけど) 文章を、あるサイトで見つけた。 結局バンプは、私を含めたバンプをを好きな人たちにとって そういう役割を果たす音楽なのだと思う。
本人たちがどういう意図で作っているかはよく分からないが。
「『ああ、こんなあたしとおんなじこと考えてる人が居るのね、 私って生きてていいんだ!癒される』ってそういう音楽に俺は興味がない」
客観的に他人の文章を眺めたら、 友達の言うことが納得できる気がした。 だけどまだ少し、 スーパーカーで踊るよりもバンプで泣いてしまう私。
「あの人は今、どうしているのだろう」ということを、たったひとりでもいいから一年以上会わなくても誰かに思っていてほしい。私がタジマに思うように。 - 昨日からひどい花粉症で、(女性ホルモンのせいだ) 風邪までひいたのかのどはからからだし 体はだるいしだからって熱はないから食べ物は入るけれど美味しくないし しかも今日は病院に行く日で 耳鼻科で鼻にされた麻酔がのどに流れて感覚がなくなるし むせてむせてじじいみたいな「ぐぅごっ」という咳が出るし ここ数カ月というか数年、話が分からないとひたすら言われまくるし 21の生娘特有の色恋沙汰はないし ちょっとあってもうまく行かないし とか書いてるけど実は見栄をはっているだけで何もないし そんなこんなで 任天堂のエントリーシート締め切りも無視して眠った。 もういい、事務職だし。言い訳だけど。 なんてなことを思いながら夕食の親子丼が用意されるまで ひたすら熟睡に熟睡を重ねる。
そうしたらからになった末に少しは運が戻ってくれたのか いくつか「面接にお越しください」との電話、速達を頂く。 OBの方に2勝1敗で行けと言われた難関3連戦は、 1勝2敗で終わった。 一番自信のなかったJTBが通ったのが不思議。 妄想半分で「旅」が作れたらどんなに素敵だろうかと考える。 妄想半分というのは 4月までの現実を反映してのこと。
先日面接中に本音でだめにだめをだされ、 次の日に 「そりゃあひでえ、 何言ってるかわかんねえ。 メディア論の本でも読みやがれ」 と友人にも落ちそうな太鼓判を押された面接(実際その通りだった)が 通っていたのは大変意外だったが、少し嬉しい。
まだまだスタートラインだ。立てないよりはいいだろう。 走れることが嬉しくて仕方ないという高橋尚子を 「スタートライン」という点で見習ってみる。 できれば小出監督なしでいきたい。 きもいから。 尚子とできててもきもいから。 できてなくもきもい。 千葉真子とは本当にできてそうで嫌、 悪口言ってごめん。
今日、大宮赤十字病院の帰り道に、 だるい体をひきずって大宮のLOFTに向かい ジュンク堂で明日面接の会社の雑誌を探すもことごとく見つからず。 お友達が作っているという雑誌をチェックし、 「おおークレジットに載ってるよ」と感激。 買いそろえようかな。 いたって普通のところで学生同志として知り合い、 全く編集云々でおつき合いをしていたのではないのに このようなお仕事に就くことになった方がまわりに計3人。 あと、こーれは受かるでしょ絶対、と思う人がひとり。
にたもの同志とか、そんなんで集まったのではないのに不思議だ。 本当に凄いわ。みんな。
「やってるだけじゃ凄くねえべ、 じゃあおめえ、どこがよかったか言ってみろ つうても読んでねえんじゃ埒があかねえから ちゃんと読みやがれ」 てことをよく言われるのもその通りだと思うので 私もなんつうか、 自分の担当した、たった一ページでもいいから人に見てもらって あすこはまずいっしょ ひどいからどうにかしなよって 駄目だしでもいいから評価を受けられる日が来るといいな。
結局、舞城王太郎「熊の場所」(講談社)を購入して帰る。 あ、414はタジマ君の誕生日だ。 いつ以来会っていないのだろう。
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