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2003年05月16日(金)

町田康と結婚してえ町田康と結婚してえ町田康と結婚してえ。町田麗子になりてえんだよなりてえの、町田麗子さん、て病院で呼ばれてさ、「はあい。ほほほほほほ」「ひそひそひそ、あの方、あの町田町蔵さんの奥様じゃなくって?しっ、見てるわ、ひそひそ」ってな視線の嵐を浴びてえ。なあ、浴びてえの。なんなら百円あげてもいいよ。

まあいいです。いいんです。いいんです。いいの、ほっといてよ。

最近煩悩が多くていけない。日記が欲望と垂れ流す文句ばかりで埋まっている。もっと慎ましく生きよう。しかし毎日うちから外出しないというのは不健康だし履歴書しか書くものがないというのも芸がない、たまにはぴちぴちした男の子とお話くらいしたいけれど、もういいや、探すのは面倒臭いし法を犯すつもりもない。よくよく考えた末、そんなときには本屋が一番だろうといつものビルの2階に赴く。芳林堂へ。

書店にはまってしまったら、本当に抜け出せないことは抜け出せないでいる人には分かると思う。神保町の古書店街にいるもっさいおじさんは、自分がもっさいことを知っていてもっさいままでいる。何かの世界にどっぷり浸かってみると、そこはそこで実はとても気持ちがいい。白装束と変わらないと言えば、変わらないのかもしれない。町田康のエッセイ『へらへらぼっちゃん』、中原昌也『エーガ界に捧ぐ』、橋本治『浮上せよと活字は言う』、坪内祐三『三茶日記』。4冊買うのに3時間。ああ、もっとお金があったらなあ。高給取りになりたい。また煩悩だ。最近馬鹿になっているからドストエフスキーで自分に渇を入れよう。

また埒があかないことばかり。毎晩泣いてます、あなたを思って・・・なんたらと、書かないとな。こりゃ乙女度が足りねえ。ビートとグルーブがたりねえよ。

煩悩つながり。
「才能がないって気付いたらね、もうむなしいだけですよ」。瀬戸内寂聴が『わたしはあきらめない』で話していた。私小説を書く人の気持ちは少し分からないでもない、むしろ書けるものなら書いてみたいので、彼女のように分かりやすくドラマティックな人生を背負っている人が羨ましい。ネタには苦労しないのだろうな。最近は講話講話で、『生き方上手』か『大河の一滴』かという人になっているけれども、”流行作家になった後に死のうとして、出家した”、そのときの辛さは、きっと凡人には計り知れないものなのだったのだろう。今日の彼女の表情を見ながら想像した。こどもを捨てて夫を捨てて、それでも小説家になりたかったような人にとって一番辛いことと言ったら、小説がこれ以上うまく書けないと悟った時に決まっている。それは私にも、なんとなくだけれど分かる。男に一万回振られても、(彼女の場合は捨てても)まだ、自分の才能はどこかにあるんじゃないかと信じているからこそやっていけるのだ。そういう型の女の人なのだと思う。

父親が家にいると午前中から時代劇の再放送が流れる。ゴールデンにも時代劇かサスペンス、火曜日なら歌謡コンサート、たまにいい旅夢気分。こどもの文化レヴェルは、親のそれに大きく影響されると激しく主張して慰謝料を要求したい。うう。ビートルズをギターで弾くお父さんと、家族セッションがしたかった。昔、橋爪順(純?)という大江戸捕物帖に出ている俳優の大ファンで、新宿コマ劇場まで公演を見に行った。7歳頃の話。さらにさかのぼって幼稚園年長さん頃に好きだった芸能人は、細川たかしと森進一。絶対に友達には言えなくて、とんねるずだよ、と虚言を吐いていた覚えがある。今更だけど、何か質問があったら何でも聞いてね。ちなみに三日月傷は、旗本退屈男じゃぞ、助さん。

「せっかく飛行機にしたら、悪天候で新幹線より時間がかかった。最低の気分。もう黒魔術は解いてくれていいんだけど」。友達からメール。
「君の呪いのせいで彼女が嫉妬深くなった。美人と話せなくなった」。久しぶりに電話したら、前の彼に言われる。

いくら私がカヒミカリィを目指した黒髪のせいで、手相の人に声をかけられまくるとはいえ、高橋まりこちゃんになろうとした結果高橋真理子になって美容院を後にしたとはいえ、ほんっとうに私はゴスではありません。タロットも持っていないし、ろうそくもたらしてません。いい加減にしなさい。

ちなみにゴスの起源は、「ゴシック」、もともとアンチキリスト教の人々がゴシック様式に過剰な思い入れ、装飾をしたところから始まっているのだそうです。という豆知識まで、彼は教えてくれました。どうでもいいです。どうでもいいですが、会社に受かったら髪をアッシュに染めます。


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