2005年05月13日(金) |
フリーターについて語る人にはなりたくない |
朝から体がだるく、仕事も忙しくて嫌な一日。夕方からアルバイトさんの取材。面倒くさいな、と思いながら新宿に向かう。
声優を目指しながら居酒屋で働く女の子だった。26歳。聞けば、社会人を2年やった後にどうしても諦めきれなくて九州から上京してきたという。
「どうして声優になろうと思ったのですか?」アルバイトと関係ないことまで尋ねる。「高校生の頃に、ラジオドラマを聞いてからはまっちゃって」。うれしそうに話す。
たった30分ほどの取材で、相手の何が分かるといわれればそれまでだ。取材は、あくまで(読者が欲しい情報の詰まった)文章を作るための素材集めでしかない。話を聞くこと自体が仕事ではない。
しかし、帰りの電車では心が軽くなっていた。体のだるさも消えていた。まったくの他人から元気をもらう、ということがあるのだと知った。
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