2006年05月14日(日) |
おひとりさま情報など |

先週の日曜は、『かもめ食堂』を見に行った。家から出るのが面倒で、迷って迷ってその日の最終回の上映にすべりこんだのだが、見逃さなくて本当によかったと思った。とてもよい映画です。ちょっと疲れてる方は、ぜひ。
ここ最近は辺見庸『自分自身への審問』と彼の部屋にあった村上龍の投資の本、それからすごく昔にイイダくんにもらった『グレートジンバブウェ』を併読している。
グレート〜は今さらだけれどすごく面白い。分かりやすい。アフリカにこんな遺跡があること自体知らなかった。また旅行に行きたい国が増えました。

……旅行といえば、先日尾道に行った時に思ったのだが、私は社会人になって国内旅行をちょこちょこ経験したことですごく旅慣れたと思う。これはとてもよいことだ。最近はガイドブックを見て、「あ、ここ私の好みっぽい」という場所がだいたい分かる。それからちょっと苦労してでも手に入れなければいけない情報と、行き当たりばったりのほうが楽しめる情報の区別がつくようになった。
ちょっと苦労してでも手に入れなければならない情報とは、例えば田舎の港から出るフェリーの時刻表。こういう情報はだいたいガイドブックに載っていない。そしてたいていの場合、連絡が非常に悪い。
今回も、尾道のとなりの三原という港からフェリーに乗って、「大崎下島」の御手洗というひなびた漁村まで出かけた。2時間に1本くらいしかない高速船のために6時起きだったが、ここの島の静かな生活の様子を眺められたことは、かなりの収穫だった。
(ちなみに私は最近「ブルーガイド」シリーズのガイドブックをよく使います。他の本では扱いがほとんどない小さなまちの紹介を、けっこう詳細に書いてくれているから。前回の四国旅行で訪れた「内子」も今回の「御手洗」も、「もう少し足を伸ばして」みたいなコラムで紹介してあって、ピンときたんです)

こういう一人旅する女の子用の情報をまとめたいなあと、漠然と思っています。結構今までの旅で、「こんなの聞いていない。ガイドブックになかったじゃん!」って何度も思ったので。
一人旅する女の子というのは、たまたま一人だけど、別に「自分でキャンプできる」とか「バックパッカー歴○年」とか、そんな大げさなレベルじゃない子。自分でキャンプできる子は、ガイドブックとか持っていないだろうし。
仕事のリフレッシュのために少し休みをとって、ささやかな楽しみのために小さなデジカメを鞄につめて旅に出る。今までの旅は家族や友人と一緒だったから、正直なところ方向音痴で地図も読めないし、ご飯を一人で食べるのはちょっと抵抗がある。だけど自分で決めた旅行だし、見たい美術館や建築もたくさんあるし、撮った写真は帰ったらフォト日記としてホームページに掲載したい。
……私はそんな感じでいつも旅行してたから、似たような女の子がいたらきっと情報を欲しがっているんじゃないかなあと思うのです。
ところで、私の初めての一人旅は、大学2年のタイ・ベトナムでした。今思うと、あれはけっこう頑張ったなあ。全然旅慣れていなかったので、ほんとに色々ワキが甘かった。ぼったくられたり、事前の交通機関の把握が足りなくて長時間足止めを食ったり。でも、あの旅行を乗り切ったおかげで、その後の旅がかなり楽になりました。次の海外一人旅は、(いつになるか分からないけど)かなりフットワーク軽く行けるんじゃないかと思っている。
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最後におまけ。 旅行とは違うのだが、私が女の子一人でもすごく入りやすいなあと思うごはん(お茶)のお店を書きます。役に立つ人がどれだけいるのか謎だが。自己満足だけど、なんかこういうの書くの好きなんです。ジャンクフード編もやりたいなあ。
■チャイカ(ロシア料理・高田馬場) http://www.chaika.co.jp/
おじさんとかおじいさん、おばさんの「おひとりさま」もいる。外から見るとちょっぴり入りづらい雰囲気だが、中はすごくいいです。ランチはボルシチとメイン(肉か魚)、ドリンク、パンまでついて900円以下。
■ドラゴンフライカフェ(カフェ・表参道) http://www.a-net.com/top/
おしゃれなイメージがあるけど実はけっこう安いし、量が凄く多いし、結構空いてるし、店員さんも気取ってなくて楽。すごい美味しいかと言われると謎だが……。本読みたい時はけっこう行く。カウブックスも併設。
■ノマド(カフェ・根津) http://www.mycafe.jp/mycafe/others/nomad/
私の中で満点に近い。『Arne』ミニコミ誌の『谷中根津千駄木』など、店内においてある本が気軽に読めるのもポイント高い。私は高橋みどりさんの本、1冊読破して帰りました。ケーキもコーヒーもおいしい。たまに混んでる。

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