昨日の続きだが、この夏読んだ中では東野圭吾『白夜行』と庄野潤三『うさぎのミミリー』がよかった。最近書店に行って1時間ぶらぶらしていても何を読んでいいのか良く分からなくなって、結局新書を1冊買って帰ってくることが多かったから、ようやく上記2冊に出会えたという感じ。
いい小説に出会えるかどうかは、たいてい自分の「思い切り」の問題で、「これ面白いかな、どうだろう」なんて迷っているときは、中途半端に、早く読めそうなよしもとばななあたりを買ってしまって中途半端な感動で終わるのがオチだ。(よしもと先生も、もちろん素晴らしい小説家さんです。)
だんだん汚い欲が出てきて、自分なりに「あたり」そうな作家の新作ばかり待つようになったらだめだなあと思う。私の場合、村上春樹、石田千、石牟礼道子あたりが「絶対にあたり」なのだが、どの方も新作を出すまでにはかなり時間がかかるだろうし、まだまだ素晴らしい作家はたくさんいるのだ。怖がって読まないだけでしょう、ドストエフスキーとか、名前が怖いからって。
今積ん読なのは、山田詠美『風味絶佳』、本屋で何度も眺めているはローリー・リン ドラモンド 『あなたに不利な証拠として』。小倉千加子本も読みたいんだけどあおい書店にはおいていなくて、ついつい機会を逃しています。そうだ、あと前にrikaちゃんに進められた中沢新一も読んでない。
それと、いつも反省しているのだが私の読書は歴史モノの量が圧倒的に少ない。マンガも少ない。いまさらですが、夏にガッツリ読めそうなお勧めがあったら教えてください。
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