橋本裕の日記
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去年の夏に買ったオカリナはその後三日坊主にもならず、毎日吹いている。暗譜でふける曲はまだ5,6曲だが、楽譜があればたいがいの曲は吹けるようになった。シンプルな楽器なので、なれてくると口笛を吹くような感じで吹ける。もっともここまで来るのに半年もかかっている。
歳をとると年々学習能力が落ちていくようだ。若い頃は1,2日で出来ることも、1,2ヶ月かかる。しかし、そのかわり、あまりあせらないで、のんびりとものごとを楽しむ事が出来るようになった。別に上手にならなくても、下手は下手なりに、その下手さ加減を楽しむという感じである。
朝は10分ほど早く家を出て、途中木曽川の河原により、そこで山や川の風景を眺めながらのんびり吹く。今吹くのは「荒城の月」だ。それから「マリモの唄」や「五木の子守歌」「菩提樹」などなど。
私の学校では「朝の10分間読書」をしているが、私の場合は「朝の10分間オカリナ」である。これで何となく、一日のリズムができる。こうして、いくらか清々しい気分で一日が始められるということはありがたいことだ。
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